適した転職のタイミングとは?パターン別に解説
- 4つの適した転職のタイミングを紹介
- 転職のタイミングが見つからないときは「年齢」「実務経験」「人生の節目」を見つめなおそう
- 適した転職のタイミングはもちろんひとそれぞれ、あなたなりの「基準」を持つことがそのタイミングをつかむ最大のポイント
適した転職のタイミングの見極め方を解説
転職を考えている人は、「適した転職のタイミング」を探しているのではないでしょうか?
そもそも適した転職のタイミングなんてあるのか?
この質問に対して結論から言うと、適した転職のタイミングはあるといえばあるし、ないといえばないです。
「転職のタイミングなんて、結局その人次第だ」と言われてしまえばそれまでですからね。
しかし実際には、転職をしたい、しよう、と思ってもなかなかタイミングを見つけられずに転職活動が滞っている人は少なくありません。
そんな人は、「年齢」「実務経験」「人生の節目」を見つめなおすと良いでしょう。
そこで今回は、転職を考えているけどタイミングがなかなか見つけられないという方に向けて、一般的に考えられる4つの適した転職のタイミングを解説していきます。
転職のタイミング1:年齢で考える
まず一つ目の適した転職のタイミングは、「30歳」「40歳」という節目の年齢です。
なぜこれが適しているのかと言うと、転職に一歩踏み出すにはある程度の心の準備、覚悟が必要になるからです。
節目の年齢を転職のタイミングと捉えることのメリットは2つあって、「期限がはっきりと決まっていてそれに対してスケジュールを立てて準備をしやすい点」と「心構えができる点」です。
「30歳」という年齢は転職市場ではあたりまえの年齢で皆さんも納得がいくと思います。
しかし「40歳」というタイミングについては、本当に40歳で転職できるの?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
転職の限界は35歳といわれていましたが、最近は40歳を過ぎても転職ができる時代になりつつあります。
しかし、40歳を超えてからの転職には、目に見えない壁や条件があることも事実ではないでしょうか。
採用担当の立場からいえば、40歳という年齢は2種類の見方があります。
ひとつ目の見方は、社会人経験が豊富になっている年齢であり即戦力として期待できる人材であることです。
人を採用したとしても、入社当日から一人前に働くことができる人はとても少数です。
新卒で採用した場合は、入社後1年は教育期間として考えている会社がほとんどでしょう。
つまり、人を採用するということは、採用にかかる費用以上に育て上がるまでの費用が莫大にかかるのです。
一方、40歳で採用すれば、社会人としての一般知識はすでに持っているため、もちろん一から教育する必要はありません。
そして、ふたつ目の見方は、40歳はまだ若いという見方です。
少し前までは、35歳が転職の限界と言われていました。
35歳を過ぎたら採用しても定年退職までの期間と照らし合わせてみると、採用側のメリットが少ないと考えられていたのでしょう。
しかし、最近は60歳で定年退職する人は減っています。
70歳まで現役で働き続ける人もたくさんいるのです。
つまり、40歳で採用しても残り30年も働ける可能性が残っています。
働く期間が伸びてきた時代では、転職の限界年齢が伸びてくるのも当たり前の話なのです。
しかし、これが50歳になってしまうと話は変わってきます。
50歳になると、それまでの人生や経験に自信と誇りを持っているため、なかなか新しい環境になじんだり、人の指示を素直に受け入れることが難しくなっている可能性があるのです。
もしも、年齢で適した転職のタイミングを考えたいと思うならば、「30歳」「40歳」を一つのタイミングとして考えてみるといいのではないでしょうか。
転職のタイミング2:実務経験で考える
次に実務経験のタイミングで考えるなら「勤続3年」を一つの転職のタイミングにするのも良い判断です。
転職市場に携わる人の中では、実務経験3年以上が一つの節目と考えられてきました。
しかし「転職が悪いこと」「珍しいこと」ではなくなった現在では、勤続1年以上で一つの節目と考えられる場合もあります。
職種によっては、勤続1年以上の経験があれば、転職に使える実務経験になることもあります。
しかし、多くの仕事は3年以上の経験があって初めて一人前としての仕事がこなせるようになるものです。
仕事の覚えが悪く、自分では「3年以上、会社に在籍はしていたけれどスキルも肩書も上がっていない」と思う人がいるかもしれません。
しかし「勤続3年」がなぜ世間的に認められ、転職にも有利になるかというと、それはスキルや肩書の問題よりも「辞めずに働き続けてきた根性」が評価されるからです。
最近は、せっかく優良企業に就職できたとしても、入社直後に辞めてしまう若者も多いと言われています。
「上昇志向が強い」とプラスに評価する人もいますが、社会や会社に入れば、すべてが自分の思い通りになるわけではなく、時には理不尽に感じられるような事態と直面することも多々あります。
そのときに、辞めてしまえば簡単に解決することができますが、辞めてしまうということは困難を乗り越えたのではなく、逃げたともいえるのではないでしょうか。
勤続3年以上の経験がある人は、必ず「嫌だ」と思った経験を持っているはずです。
そのときに逃げずに、なんとか工夫して乗り越えたり、我慢して乗り越えた実績が「勤続3年」の中には含まれているのです。
勤続3年以上の実務経験があれば、転職をするときに勤続年数が不利に働く可能性は低いと思われます。
転職を考えた時点で勤続3年が経過していたならば、それは転職の一つのタイミングなのかもしれませんよ。
転職のタイミング3:結婚(男性の場合)
男性が人生の節目で転職のタイミングを考えるなら「結婚」を一つのタイミングにする人も多く見られます。
転職を考えるタイミングは、男女で違いがあります。
男女平等と言われて久しいですが、まだまだ結婚や出産の影響が大きいのは、女性の方かもしれません。
たしかに出産は男性に直接的な影響は少ないでしょう。
しかし、結婚は違います。
独身時代は、収入のすべてが自分一人のためにあり、生活ができれば収入について考える必要もありません。
しかし結婚すると、収入は自分だけのものではなく、将来を見越した計画もしなければなりません。
転職は、自分自身のスキルを高めることだけが目的ではなく、人によっては収入を増やすことが第一の目的になることもありますよね。
とくに結婚は、家族を養う立場になった場合は、収入を見直すタイミングです。
「現在の収入では家族が養えない」「子どもを育てることを考えると、もっと収入を増やしたい」と考えるならば、結婚は転職を考える絶好のタイミングであり、チャンスなのではないでしょうか。
また、結婚をタイミングにした転職は、転職の動機に使うことができます。
「結婚を機に収入アップを考え転職を考え始めました」と面接でいえば、ほとんどの面接担当者は納得するでしょう。
転職のタイミング4:子供の成長(女性の場合)
女性の場合は、人生の節目で転職のタイミングを考えるなら「子どもの成長」を一つのタイミングにすることもできます。
女性と仕事の関係は、結婚だけでなく出産や子育ての影響も受けます。
男女平等、イクメンの増加という言葉はあっても、やはり子育ては女性が中心になっているのが現状です。
最近は、寿退職(結婚と同時に会社を辞めること)が減っています。
また、出産をしても退職することなく、育児休業を取得して、職場に復帰する女性も増えています。
しかし、出産と同時に退職した場合は、転職するタイミングがなかなか難しいものです。
多くの人は、小学校入学までは専業主婦で、小学校入学と同時にパートを始めることが多いようです。
なぜ、小学校入学と同時に正社員になったり、フルタイムで働かずパート勤務を選ぶかというと、小学校低学年のうちは、意外と下校時間が早いため「午後3時ごろには家にいたい」と考える人が多いからなのです。
結婚と同時に正社員やフルタイム勤務から離れた人は、子どもが小学校低学年で再びフルタイム勤務に転職してしまうと、数年間は親子で忙しい生活になってしまう可能性もあります。
もしも急いで復帰する必要がないならば、子どもが小学校高学年になってからでも遅くはないのかもしれません。
「小学校高学年になるまで待っていたらブランクが長すぎる」と心配になる人もいるでしょう。
たしかに、結婚と同時に辞めている場合、子どもが高学年になるまで専業主婦でいれば10年以上のブランクができてしまいます。
しかし、10年以上のブランクがあっても社会人経験や正社員経験がある人は、さほど不利にならない傾向があります。
もしも、10年以上のブランクが気になるようであれば、フルタイムや正社員にこだわらず、時短勤務やパート勤務で「仕事」「現場」に携わっておくといいでしょう。
最近は、雇用形態よりも仕事内容に注目が集まっています。
正社員やパートといった雇用形態を気にする時代は終わりつつあるのかもしれませんね。
適した転職のタイミング以外の転職活動に関するノウハウ
JOB HUNTING.comでは、転職活動に関するノウハウ情報を提供しています。「転職活動に関する情報を知りたい」という方は、ぜひこちらのコンテンツもチェックしてみてください。
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適した転職のタイミングは人それぞれ
転職という言葉が頭に浮かんだとき「もう遅すぎる」「まだ早すぎる」という言葉を言い訳にして、転職から逃げたくなることがあります。
たしかに、転職のタイミングはとても大切です。
しかし、そのタイミングは人によって違いがあります。
自分の軸やライフスタイルなどに合った「タイミングを考えるための基準」を持っておくことが、あなた自身に適した転職のタイミングをつかむ最大のポイントではないでしょうか。