【TOP7】聴覚障害者の就職・転職支援!おすすめエージェントや就労移行支援

- 1. 聴覚障害者におすすめの就職支援・転職支援を紹介
- 2. 聴覚障害者向け就職支援・転職支援はこんな人におすすめ
- 3. 年齢・エリア・障害者手帳の有無・就労移行支援から聴覚障害者向け就職支援・転職支援を選ぶ
- 4. 聴覚障害者におすすめの就職支援・転職支援7選
- 5. 聴覚障害者の就職支援・転職支援の内容/登録後の流れ
- 6. 聴覚障害者向け就職支援・転職支援を選ぶときの手順・見るべきポイント
- 7. 聴覚障害者の就職支援・転職支援の種類|就労移行支援とエージェントの違い
- 8. 聴覚障害者の就職・転職は難しいのか?
- 9. 聴覚障害者の就職支援・転職支援以外の障害者の就活・転職活動に関するノウハウ
- 10. まとめ|あなたに合った就職支援・転職支援は見つかりましたか?
聴覚障害者におすすめの就職支援・転職支援を紹介

軽度~重度の方まで、幅広く聴覚障害者に対応しているところを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
ここでは、サポートの質やトレーニングプログラムの充実度、聴覚障害への理解度、実績などを総合的に見て、本当に障害者の方におすすめできる就職支援・転職支援だけを掲載しています。
聴覚障害とは
聴覚障害とは音を伝えるための外耳・中耳や、音を感じ取るための内耳などに何かしらの障害があるために、耳が聞こえにくい・聞こえない状態であるといわれています。
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耳の構造は外耳・中耳・内耳で成り立っています。
外耳では音を集め、中耳では鼓膜や耳小骨などによって音の振動を伝え、内耳ではその音の振動を電気信号に変換し、脳へ伝えることで、音が聞こえるようになります。
ところが、このいずれかの部位に異常がおきると難聴が発症してしまう可能性があります。難聴の種類は大きく分けて主に「伝音難聴」「感音難聴」があります。また伝音難聴と感音難聴が合わさった「混合性難聴」もあります。
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耳が聞こえにくい原因や疾患、発症時期などは人によってさまざまです。遺伝が原因で生まれつき聞こえない方もいれば、成人後に難聴になった方もいます。
聴覚障害者の就職支援・転職支援は2種類ある
聴覚障害者の就職・転職支援には、つぎの2つがあります。
- 聴覚障害者の就職・転職支援の種類
- 就労移行支援
- 障がい者向けエージェント
中等度~重度の聴覚障害者には、働き出すためのトレーニングを行ってくれる「就労移行支援」がおすすめです。
一方で、軽度の聴覚障害でトレーニングなどは必要ない、少しでも早く会社で働きだしたい、という人は就労移行支援なしの就職支援・転職支援である「障害者向けエージェント」がおすすめです。
就労移行支援と障害者向けエージェントの細かい違いについては、このページの『就労移行支援とエージェントの違い』をご覧ください。
聴覚障害者向け就職支援・転職支援はこんな人におすすめ
聴覚障害のひとは、仕事をする上でさまざまな悩みや不安を抱えています。とくに、次のようなものが多い印象です。
- 聴覚障害者が仕事上で抱えている悩み
- 通勤時間がラッシュと重なり、過度な疲れやストレスが溜まる
- 複数人が参加するミーティングなどでは、話の理解が追い付かない
- 会話の速度についていけない
- 仕事の情報が入ってこない
- 自分の意見を伝えられない
- 外見からは分かりずらい障害なので、周囲から誤解されやすい
こういった悩みや不安を抱えている聴覚障害者は多く、自分や家族だけで適した就職先を見つけるのはとても困難です。
条件に合った求人を探すのに時間がかかってしまったり、その職場が本当に適しているのか、労働環境はどうなっているのか、など実際に働き出してみないと分からないこともたくさんあります。
そういった聴覚障害者の方にこそ、ここで紹介しているような就職支援・転職支援をおすすめします。就労移行支援や障害者エージェントでは、職場環境や実際の仕事内容などに精通しているひとが多く、ヒアリングやトレーニングを通してあなたに最適の職場を紹介してくれるからです。
年齢・エリア・障害者手帳の有無・就労移行支援から聴覚障害者向け就職支援・転職支援を選ぶ
聴覚障害者におすすめの就職支援・転職支援を年齢、エリア、支援している障害の種類、障害者手帳の有無による利用可不可、就労移行支援の有無を軸にまとめています。

就職支援・転職支援 | 年齢 | エリア | 障害の種類 | 障害者手帳の有無 | 就労移行支援 |
Cocorport | どの年代でも | 東京、神奈川、千葉、埼玉 大阪、愛知、福岡 | 全般 | 問わず | あり |
ミラトレ | どの年代でも | 東京、神奈川、千葉、埼玉 愛知、大阪、兵庫 | 全般 | 問わず | あり |
LITALICO ワークス | どの年代でも | 全国 | 全般 | 問わず | あり |
dodaチャレンジ | どの年代でも | 全国 | 全般 | あり、申請中 | なし |
atGP | どの年代でも | 全国 | 全般 | あり、申請中 | なし |
atGPジョブトレ 聴覚障害コース | どの年代でも | 東京 | 聴覚障害 | あり、申請中 申請前 | あり |
atGPジョブトレ IT・Web | どの年代でも | 東京、千葉、埼玉 | 全般 | あり、申請中 申請前 | あり |
聴覚障害者におすすめの就職支援・転職支援7選

今回は、障害者のキャリアサポート実績が充実している『就労移行支援』と『障害者エージェント(就労移行支援なし)』の就職・転職サービスを掲載しています。

そして最初の見学会や説明会に参加して、その中で自分のレベルにあったところを利用しましょう。
就労移行支援 5選
就労移行支援が必要ないという人は次の項目の『障害者エージェント(就労移行支援なし)』の就職支援・転職支援を利用してください。
失敗しない 障害者キャリアサポート選び の 決定版!
おすすめ就職・転職支援|Cocorport(ココルポート)|バランスの取れた多彩なプログラムですべての障害者におすすめ
おすすめ就職・転職支援|パーソルチャレンジ・ミラトレ|人材大手が運営する就労移行支援
おすすめ就職・転職支援|LITALICOワークス|全国で幅広く展開、知名度の高い就労移行支援
おすすめ就職・転職支援|atGPジョブトレ 聴覚障害コース|聴覚障害のひとに特化した就労移行支援
おすすめ就職・転職支援|atGPジョブトレ IT・Web|IT・Webに興味がある障害者におすすめの就労移行支援
障害者エージェント(就労移行支援なし)2選
就労移行支援が必要という人は前の項目の『就労移行支援』付きの就職支援・転職支援を利用してください。
失敗しない エージェント選び の 決定版!
おすすめ就職・転職支援|dodaチャレンジ|人材大手が運営する障害者エージェント
おすすめ就職・転職支援|atGP (アットジーピー)|障害者エージェントのパイオニア
聴覚障害者の就職支援・転職支援の内容/登録後の流れ
障害者の雇用支援を行っているエージェントのサポート内容と登録後の流れは次のようになっています。
エージェントによって、サポート内容が若干異なったり、順序が入れ替わったりしますが、ここでは一般的な障害者エージェントのサポート内容を紹介しています。
就労移行支援とは
就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた「障害福祉サービス」のひとつです。障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行います。
サポート内容・登録後の流れ詳細
聴覚障害者向け就職支援・転職支援を選ぶときの手順・見るべきポイント
聴覚障害者向けの就職支援・転職支援を選ぶときの手順や見るべきポイントを紹介します。

と悩んで、なかなか最初の一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
以下の手順に沿って選択肢を絞っていくと、よりスムーズにあなたに合った就職支援・転職支援を選ぶことができるので、ぜひ参考にしてください。
- 就職支援・転職支援を選ぶときの手順・見るべきポイント
- 就労移行支援が必要か、必要じゃないかを考える
- 住んでいる・働きたいと思っている地域の求人があるのか、その地域をサポートしているのかを確認
- 自分の障害を支援しているかを確認
- 障害者手帳の有無によりサービスを利用できるかを確認
- 説明会・見学会・体験・初回面談などを受ける
- 自分に合った障害者エージェントの利用を開始
聴覚障害者の就職支援・転職支援の種類|就労移行支援とエージェントの違い
聴覚障害者の就職・転職支援には「就労移行支援事業」と「障害者向けエージェント(人材紹介会社)」の2種類があります。
就労移行支援は、主に就労するためのトレーニングに重きを置いた就職・転職支援です。聴覚障害が中等度~重度のひとでも利用できるのが特徴です。
一方で、障害者向けエージェント(人材紹介会社)は、求職者の就職・転職活動の支援に重きを置いたサービスです。就労移行支援とは違いトレーニングなどはなく、純粋に就職先や転職先を探している、聴覚障害が軽度のひとにおすすめです。
就労移行支援とエージェントの特徴の違いを表にまとめます。
(〇:あり、×:なし、△:事業者によってあったりなかったり)
就労移行支援 | エージェント | |
説明会・見学会・体験 | 〇 | × |
キャリア相談 | △ | 〇 |
働き出すためのトレーニング | 〇 | × |
スキルを身に付けるトレーニング | 〇 | × |
職場体験などの実践トレーニング | △ | × |
求人紹介 | 〇 | 〇 |
応募書類作成サポート | △ | 〇 |
面接対策サポート | △ | 〇 |
企業とのスケジュール・条件調整など | △ | 〇 |
入社後の職場定着支援 | 〇 | △ |
就労移行支援についてさらに詳しく知りたいという方は、下記の記事もご覧ください。
聴覚障害者の就職・転職は難しいのか?
障害者の就職件数・就職率
まず、厚生労働省が公表しているハローワークを通じた障害者の職業紹介状況を見てみましょう。
就職件数 | 対前年度差 | 就職率(%) | |
身体障害者 | 20,025 | 5,459件減 ( 21.4%減) | 34.7 (6.4ポイント減) |
知的障害者 | 19,801 | 2,098件減 ( 9.6%減) | 57.7 (1.7ポイント減) |
精神障害者 | 40,624 | 8,988件減 ( 18.1%減) | 42.6 (3.6ポイント減) |
その他の障害者 | 9,390 | 3,222件増 (52.2%増) | 38.2 (1.6ポイント増) |
合計 | 89,840 | 13,323件減 ( 12.9%減) | 42.4 (3.8ポイント減) |
参照:厚生労働省「令和2年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します」
合計の就職率は42.4%、コロナ禍の影響により前年度と比較した場合に3.8ポイント減となっています。その他の障害者についての就職率以外が減少傾向にあるのは、経済状況が落ち込んでいるいま仕方のないことだとは思います。
聴覚障害者の就職率
聴覚障害は身体障害の一種で、身体障害を患っているひと全体の約10%を占めます。ということで身体障害者の就職率に注目をしてみましょう。
ほかの障害者と比べて就職率が低いことが分かります。身体障害を抱えているひとが就職する割合は、34.7%と全体の約1/3にとどまっています。ちなみに身体障害者の就職率はコロナ以前は40%以上で推移していました。
このことから聴覚障害者は、ほかの障害を抱えているひとよりも就職がしにくい傾向にあると言えます。
そんな中で、厚生労働省主体で障害者の雇用率をもっと上げていこうと働きかけていて、障害者の法定雇用率の引き上げなどを行っています。
採用する側の企業では、障害者を採用するための環境整備が十分でないことや、ほかの社員の理解がまだまだ足りない、といった問題を抱えていますが、今後はより障害者を受け入れやすい社会に向かっていることは間違いないでしょう。
聴覚障害者の就職支援・転職支援以外の障害者の就活・転職活動に関するノウハウ
障害者の就職・転職活動ノウハウまとめ
障害者の就職・転職活動に関するおすすめの記事
失敗しない 障害者キャリアサポート選び の 決定版!
まとめ|あなたに合った就職支援・転職支援は見つかりましたか?
今回は、聴覚障害者におすすめの就職支援・転職支援サービスを紹介しました。
就労移行支援や障害者向けのエージェントは、求人を探している聴覚障害のひとにとって強い味方となることは間違いありません。
少しでも気になる就職支援・転職支援があったら、ぜひ最初の相談会や説明会などに参加してみましょう。いままでに出会えなかった求人や、あなたに必要な就労トレーニングがきっと見つかるはずです。

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