2022最新|知的障害者の就職支援・転職支援5選!おすすめのエージェントや就労移行支援を紹介✏

- 1. 知的障害者におすすめの就職支援・転職支援を紹介
- 2. 知的障害者向け就職支援・転職支援はこんな人におすすめ
- 3. 年齢・エリア・障害者手帳の有無・就労移行支援から知的障害者向け就職支援・転職支援を選ぶ
- 4. 知的障害者におすすめの就職支援・転職支援5選
- 5. 知的障害者の就職支援・転職支援の内容/登録後の流れ
- 6. 知的障害者向け就職支援・転職支援を選ぶときの手順・見るべきポイント
- 7. 知的障害者の就職支援・転職支援の種類|就労移行支援とエージェントの違い
- 8. 知的障害者の就職・転職は難しいのか?
- 9. 知的障害者の就職支援・転職支援以外の障害者の就活・転職活動に関するノウハウ
- 10. まとめ|あなたに合った就職支援・転職支援は見つかりましたか?
知的障害者におすすめの就職支援・転職支援を紹介

軽度~重度の方まで、幅広く知的障害者に対応しているところを載せていますので、ぜひ参考にしてください。
ここでは、サポートの質やトレーニングプログラムの充実度、知的障害への理解度、実績などを総合的に見て、本当に障害者の方におすすめできる就職支援・転職支援だけを掲載しています。
知的障害とは
知的障害とは、以下の3つの基準があることで社会生活を過ごす上での困難さを感じ、支援を必要としている状態のことをいいます。
- 知的能力(IQ)が70未満
- 日常生活や社会生活への適応能力が低い
- 発達期(18歳以下)に生じている
引用:LITALICOワークス
知的障害者の就職支援・転職支援は2種類ある
知的障害者の就職・転職支援には、つぎの2つがあります。
- 知的障害者の就職・転職支援の種類
- 就労移行支援
- 障がい者向けエージェント
中等度~重度の知的障害者には、働き出すためのトレーニングを行ってくれる「就労移行支援」がおすすめです。
一方で、軽度の知的障害でトレーニングなどは必要ない、少しでも早く会社で働きだしたい、という人は就労移行支援なしの就職支援・転職支援である「障害者向けエージェント」がおすすめです。
就労移行支援と障害者向けエージェントの細かい違いについては、このページの『就労移行支援とエージェントの違い』をご覧ください。
知的障害者向け就職支援・転職支援はこんな人におすすめ
知的障害のひとは、仕事をする上でさまざまな悩みや不安を抱えています。とくに、次のようなものが多い印象です。
- 知的障害者が仕事上で抱えている悩み
- 計画的に行動することが難しい
- 曖昧な指示や抽象的なことばを理解しにくい、話の文脈を理解しにくい
- 集団の中でのルールやマナーが分からない
- 仕事内容でミスマッチが起こり、仕事が長続きしない
こういった悩みや不安を抱えている知的障害者は多く、自分や家族だけで適した就職先を見つけるのはとても困難です。
条件に合った求人を探すのに時間がかかってしまったり、その職場が本当に適しているのか、労働環境はどうなっているのか、など実際に働き出してみないと分からないこともたくさんあります。
そういった知的障害者の方にこそ、ここで紹介しているような就職支援・転職支援をおすすめします。就労移行支援や障害者エージェントでは、職場環境や実際の仕事内容などに精通しているひとが多く、ヒアリングやトレーニングを通してあなたに最適の職場を紹介してくれるからです。
年齢・エリア・障害者手帳の有無・就労移行支援から知的障害者向け就職支援・転職支援を選ぶ
知的障害者におすすめの就職支援・転職支援を年齢、エリア、支援している障害の種類、障害者手帳の有無による利用可不可、就労移行支援の有無を軸にまとめています。

就職支援・転職支援 | 年齢 | エリア | 障害の種類 | 障害者手帳の有無 | 就労移行支援 |
Cocorport | どの年代でも | 東京、神奈川、千葉、埼玉 大阪、愛知、福岡 | 全般 | 問わず | あり |
ミラトレ | どの年代でも | 東京、神奈川、千葉、埼玉 愛知、大阪、兵庫 | 全般 | 問わず | あり |
LITALICO ワークス | どの年代でも | 全国 | 全般 | 問わず | あり |
dodaチャレンジ | どの年代でも | 全国 | 全般 | あり、申請中 | なし |
atGP | どの年代でも | 全国 | 全般 | あり、申請中 | なし |
知的障害者におすすめの就職支援・転職支援5選

今回は、障害者のキャリア支援実績が充実している『就労移行支援』と『障害者エージェント(就労移行支援なし)』の就職・転職サービスを掲載しています。

そして最初の見学会や説明会に参加して、その中で自分のレベルにあったところを利用しましょう。
就労移行支援 3選
就労移行支援が必要ないという人は次の項目の『障害者エージェント(就労移行支援なし)』の就職支援・転職支援を利用してください。
失敗しない 就労移行支援選び の 決定版!
おすすめ就職・転職支援1位:Cocorport(ココルポート)
- バランスの取れた多彩なプログラムですべての障害者におすすめ

エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知、福岡 |
利用可能な年齢 | どの年代でも |
サポートしている障害の種類 | 全般(身体障害、精神障害、発達障害、知的障害など) |
障害者手帳の有無 | 問わず |
就労移行支援 | あり |
料金 | 無料(9割以上の方が0円で利用中) |
オンライン見学・面談 | 〇 |


- 自分のペースでスタート・継続できる(参加希望制の就労移行支援プログラム)
- 障害の種類に関わらず一人ひとりに対応した柔軟性のあるサポート
- バランスの取れた多彩な就労移行支援プログラム
- ビジネス経験豊富なスタッフが就職活動を支援
- 就職したあとのフォロー、職場定着支援も
この障害者エージェントについてさらに詳しく
おすすめ就職・転職支援2位:パーソルチャレンジ・ミラトレ
- 人材大手が運営する就労移行支援

エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、兵庫 |
利用可能な年齢 | どの年代でも |
サポートしている障害の種類 | 全般(身体障害、精神障害、発達障害、知的障害など) |
障害者手帳の有無 | 問わず |
就労移行支援 | あり |
料金 | 無料(9割以上の方が0円で利用中) |
オンライン見学・面談 | 〇 |


- 一人ひとりに最適な個別支援計画
- 高い実績「就職率98%」「職場定着率80% ※就職後半年後の定着率」
- 人材会社大手のパーソルグループならではのキャリア支援
- 障害のある社員300人超が活躍してる会社のノウハウを活かしたトレーニングプログラム
この障害者エージェントについてさらに詳しく
おすすめ就職・転職支援3位:LITALICOワークス
- 全国で幅広く展開、知名度の高い就労移行支援

エリア | 全国 |
利用可能な年齢 | どの年代でも |
サポートしている障害の種類 | 全般(身体障害、精神障害、発達障害、知的障害など) |
障害者手帳の有無 | 問わず |
就労移行支援 | あり |
料金 | 無料(9割以上の方が0円で利用中) |
オンライン見学・面談 | 〇 |


- これまでに8,000名以上の障害者をサポート
- 新たな職場への定着率は89%
- 就労専門スタッフがいる事業所を全国に約80ヶ所持つ
- LITALICOワークス独自の200種以上のプログラム
- 気になる企業での職場体験も
この障害者エージェントについてさらに詳しく
障害者エージェント(就労移行支援なし)2選
就労移行支援が必要という人は前の項目の『就労移行支援』付きの就職支援・転職支援を利用してください。
失敗しない 障害者エージェント選び の 決定版!
おすすめ就職・転職支援1位:dodaチャレンジ
- 人材大手が運営する障害者エージェント

エリア | 全国 |
利用可能な年齢 | どの年代でも |
サポートしている障害の種類 | 全般(身体障害、精神障害、発達障害、知的障害など) |
障害者手帳の有無 | あり、申請中の方 |
就労移行支援 | なし |
料金 | 無料 |
オンライン面談 | 〇 |


- 大手、外資~ニッチトップ企業まで幅広い求人ラインナップ
- 豊富な情報と信頼に基づいた希望に沿ったマッチング
- 障害者の転職支援実績は業界トップクラス
- あなたがはたらきやすい環境をつくる
この障害者エージェントについてさらに詳しく
おすすめ就職・転職支援2位:atGP (アットジーピー)
- 障害者エージェントのパイオニア

エリア | 全国 |
利用可能な年齢 | どの年代でも |
サポートしている障害の種類 | 全般(身体障害、精神障害、発達障害、知的障害など) |
障害者手帳の有無 | あり、申請中の方 |
就労移行支援 | なし |
料金 | 無料 |
オンライン面談 | 〇 |


- 障害者雇用のパイオニアとして、15年以上に渡り障害者のキャリアをサポート
- 障害者の就労移行支援も積極的に行っており、障害者への理解が深い
- 業界NO.1クラスの豊富な求人量で、あなたに合った「求人」をご紹介
- 丁寧なサポートと、支援機関との連携で総合的にサポート
この障害者エージェントについてさらに詳しく
知的障害者の就職支援・転職支援の内容/登録後の流れ
障害者の雇用支援を行っているエージェントのサポート内容と登録後の流れは次のようになっています。
就労移行支援とは
就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた「障害福祉サービス」のひとつです。障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行います。
サポート内容・登録後の流れ詳細
1:登録 / 予約する(無料)
障害者エージェントの公式サイトで、必要な情報を入力して登録、もしくは予約を完了させしましょう。
また、障害者手帳を所持している(申請中も含む)、障害者の方しか利用できないエージェントもあるので各エージェントのホームページで確認をしてください。

2:本人確認の電話 / メール
登録後は、電話もしくはメールで本人確認の連絡が来ます。
(聴覚障害など、電話が困難な方へはメールで本人確認の連絡がくるので、普段使っているメールアドレスを登録しましょう。)
さいごに、登録内容に誤りがないことをきちんと確認しておきましょう。

3:説明会 / 見学 / 体験 / キャリアカウンセリング
まずはじめに、説明会や施設見学、研修体験などを行っているエージェントもあります。
それらの過程をへて、最終的にその障害者エージェントを利用しようとなった方に対して、本格的にエージェントが就職・転職サポートを行ってくれます。
また、キャリアカウンセリングでは、エージェントの担当者と対面(もしくはテレビ電話など)で面談を実施し、あなたの経歴やスキル、キャリアデザインや希望条件などのヒアリング、アドバイスなどが行われます。

4:就労移行支援(スキル学習・研修期間)
就労移行支援を設けている障害者エージェントもあります。
ITやWeb関連の新たなスキルを身に着けられる研修を実施しているところや、働くことに慣れてもらうために研修を実施しているエージェントがあったりと、まちまちです。

5:求人紹介
キャリアカウンセリングの結果や研修の内容を元にあなたの適正を判断し、将来のキャリアデザインや希望に合った求人を複数紹介してくれます。

6:応募書類添削
エントリー先が決まれば、次に行われるのは応募書類の準備、添削です。
履歴書や職務経歴書の基本的な書き方から魅せ方まで、丁寧に添削をしてくれます。

7:求人へ応募
応募書類が完成したら、あなたの担当者が企業に提出をしてくれます。
応募書類の提出と一緒に、推薦文や推薦コメントを企業の人事担当に伝えてくれ、書類選考を有利に進められるのも障害者エージェントのメリットです。

こういった点でも、求人サイトよりも障害者エージェントを利用するほうがメリットは大きいと言えますね。
8:面接対策
面接の対策では、基本的なマナーや受け答えの仕方、自己PRや志望動機、障害の内容の伝え方などをアドバイスしてくれます。
また、エントリー先企業ごとの面接対策も実施してくれる場合もあります。
それぞれの会社の業界や職種にマッチした面接対策はもちろん、採用担当者が何を求めているのか、というような面接の本質的なことまでを伝授してくれます。

9:採用選考・面接
面接対策が終われば、いよいよ企業の採用担当者との面接に入ります。
面接の準備や選考スケジュールの調整などは、担当のカウンセラーがすべて行ってくれるので安心です。
また万が一、採用選考に漏れてしまったとしても、その理由を知ることができるのも障害者エージェントを利用する大きなメリットです。

その内容を次の応募先企業との面接に活かすことができるので、ひとりで行う就活・転職活動よりも圧倒的なアドバンテージを得ることができるでしょう。
10:内定・入社サポート
内定が出たら、エージェントの担当者から連絡が来ます。
入社日程の調整や、ときには給与面などの条件交渉も責任を持っておこなってくれるので、最後まで障害者エージェントに頼ってしまいましょう。
また、いまの会社を退職するときの手続きや退職ノウハウなども持っているので、「会社にどう退職を伝えれば良いのか分からない」などの悩みを持っている場合にも、エージェントは頼りになります。

知的障害者向け就職支援・転職支援を選ぶときの手順・見るべきポイント
知的障害者向けの就職支援・転職支援を選ぶときの手順や見るべきポイントを紹介します。

と悩んで、なかなか最初の一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
以下の手順に沿って選択肢を絞っていくと、よりスムーズにあなたに合った就職支援・転職支援を選ぶことができるので、ぜひ参考にしてください。
- 就職支援・転職支援を選ぶときの手順・見るべきポイント
- 就労移行支援が必要か、必要じゃないかを考える
- 住んでいる・働きたいと思っている地域の求人があるのか、その地域をサポートしているのかを確認
- 自分の障害を支援しているかを確認
- 障害者手帳の有無によりサービスを利用できるかを確認
- 説明会・見学会・体験・初回面談などを受ける
- 自分に合った障害者エージェントの利用を開始
知的障害者の就職支援・転職支援の種類|就労移行支援とエージェントの違い
知的障害者の就職・転職支援には「就労移行支援事業」と「障害者向けエージェント(人材紹介会社)」の2種類があります。
就労移行支援は、主に就労するためのトレーニングに重きを置いた就職・転職支援です。知的障害が中等度~重度のひとでも利用できるのが特徴です。
一方で、障害者向けエージェント(人材紹介会社)は、求職者の就職・転職活動の支援に重きを置いたサービスです。就労移行支援とは違いトレーニングなどはなく、純粋に就職先や転職先を探している、知的障害が軽度のひとにおすすめです。
就労移行支援とエージェントの特徴の違いを表にまとめます。
(〇:あり、×:なし、△:事業者によってあったりなかったり)
就労移行支援 | エージェント | |
説明会・見学会・体験 | 〇 | × |
キャリア相談 | △ | 〇 |
働き出すためのトレーニング | 〇 | × |
スキルを身に付けるトレーニング | 〇 | × |
職場体験などの実践トレーニング | △ | × |
求人紹介 | 〇 | 〇 |
応募書類作成サポート | △ | 〇 |
面接対策サポート | △ | 〇 |
企業とのスケジュール・条件調整など | △ | 〇 |
入社後の職場定着支援 | 〇 | △ |
就労移行支援についてさらに詳しく知りたいという方は、下記の記事もご覧ください。
知的障害者の就職・転職は難しいのか?
障害者の就職件数・就職率
まず、厚生労働省が公表しているハローワークを通じた障害者の職業紹介状況を見てみましょう。
就職件数 | 対前年度差 | 就職率(%) | |
身体障害者 | 20,025 | 5,459件減 ( 21.4%減) | 34.7 (6.4ポイント減) |
知的障害者 | 19,801 | 2,098件減 ( 9.6%減) | 57.7 (1.7ポイント減) |
精神障害者 | 40,624 | 8,988件減 ( 18.1%減) | 42.6 (3.6ポイント減) |
その他の障害者 | 9,390 | 3,222件増 (52.2%増) | 38.2 (1.6ポイント増) |
合計 | 89,840 | 13,323件減 ( 12.9%減) | 42.4 (3.8ポイント減) |
参照:厚生労働省「令和2年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します」
合計の就職率は42.4%、コロナ禍の影響により前年度と比較した場合に3.8ポイント減となっています。その他の障害者についての就職率以外が減少傾向にあるのは、経済状況が落ち込んでいるいま仕方のないことだとは思います。
知的障害者の就職率
知的障害者に注目すると、ほかの障害者と比べて就職率が高いことが分かります。57.7%と半数以上の知的障害を抱えているひとが就職していることが分かります。ちなみに知的障害者の就職率はコロナ以前は60%以上で推移していました。
このことから知的障害者は、ほかの障害を抱えているひとよりも就職がしやすい傾向にあると言えます。
また、厚生労働省主体で障害者の雇用率をもっと上げていこうと働きかけていて、障害者の法定雇用率の引き上げなどを行っています。
採用する側の企業では、障害者を採用するための環境整備が十分でないことや、ほかの社員の理解がまだまだ足りない、といった問題を抱えていますが、今後はより障害者を受け入れやすい社会に向かっていることは間違いないでしょう。
知的障害者の就職支援・転職支援以外の障害者の就活・転職活動に関するノウハウ
ジョブハンティング.comではこのページで紹介したもの以外にも、障害者の就職・転職活動に関するノウハウ情報を提供しています。「もっと障害者の就活・転職活動に関する情報を知りたい」という方は、ぜひこちらのコンテンツもチェックしてみてください。
障害者の就職・転職活動ノウハウまとめ
障害別の就職支援・転職支援サービス一覧
まとめ|あなたに合った就職支援・転職支援は見つかりましたか?
今回は、知的障害者におすすめの就職支援・転職支援サービスを紹介しました。
就労移行支援や障害者向けのエージェントは、求人を探している知的障害のひとにとって強い味方となることは間違いありません。
少しでも気になる就職支援・転職支援があったら、ぜひ最初の相談会や説明会などに参加してみましょう。いままでに出会えなかった求人や、あなたに必要な就労トレーニングがきっと見つかるはずです。

キャリアの選択肢を1つでも増やせるよう、さまざまな支援サービスを利用してみましょう。