転職の面接が怖い人のための3つの克服法!くわしく解説
転職の面接が怖い人のための3つの克服法
転職の面接では、選考者一人につき面接担当者が3人程度つきます。
閉ざされた空間の中で3人を目の前にして質疑応答することは、相当数の面接経験者でも「怖い」と感じるものです。そうです。怖いと感じたり緊張することは誰にでもあります。
とくに転職初心者や面接のような場が苦手な人は「面接」という言葉だけで恐縮してしまい、本当の自分の実力をうまく伝えられずに面接を終えてしまうことがあります。
そこで今回は、転職の面接で最大限の力を発揮するために必要な、面接が怖い人のための克服法についてお話ししましょう。転職の経験と採用担当の経験をもとに執筆していきます。
- 転職の面接が怖い人のための3つの克服法
- 面接担当者3人の内2人は「補佐」として考える
- 「面接担当者と自分の立場は対等である」と考える
- 本命の企業だけでなく「面接練習用」としての企業も受けてみる
以下でくわしく解説していきます。
転職面接が怖い人の克服法①|面接担当者3人の内2人は「補佐」として考える
面接担当者の構成
転職面接は新卒面接よりも面接の回数が少ない傾向があります。面接の回数が少ない分、1回の面接に入る面接担当者の人数は増えます。とはいっても、合否を左右する重要メンバーが増えるわけではありません。
新卒採用の場合は、1回目の面接よりも2回目、2回目の面接よりも3回目という順に面接担当者のポジションは上がっていきます。
一方、転職面接では最初からポジションの異なる3人程度の面接担当者が面接に入ります。おおむね1人目は人事担当者で2人目は配属予定の部署の上司、そして3人目は担当役員のような管理職でも上位の立場にある人です。
1目の人事担当者は、面接中に採用についての質問が出た場合に備えて面接に入っています。例えば、採用の連絡手段や福利厚生、配属や昇進のシステムについてなど決まった答えがある質問について答えます。
2人目の配属予定先の上司は、今の配属先の部署の状況を一番よく知っている人です。部署内の人間関係や不足しているスキルに応じて、採用すべき人材の人柄やスキルをみます。
そして3人目の担当役員クラスの人は相性を見ています。
採用の決定権を握っているひと
3人の面接担当者の中で合否を決定する影響力を持っている人は、直属の上司と担当役員と言っても過言ではないでしょう。人事担当者は、事務上の手続きを担当するため採用の合否を決定するほどの力は発揮しにくいです。
直属の上司は年齢や経歴によって若干採用の合否を決める度合いは変わります。長年勤務している人で担当役員と同等の力を持っているようならば、現場を知っているだけに担当役員よりも合否を決める力を持っている可能性もあります。
直属の上司がどれだけの力を持っているかは、面接の雰囲気で感じることができるでしょう。
もしも、担当役員に対してものおじせずに堂々とした態度で面接に臨んでいるようであれば、合否の決定は直属の上司が握っているかもしれません。
二人は「補佐」と考え余計なプレッシャーは捨てる
上記のように直属の上司が採用の決定権を握っている場合は、人事担当と担当役員は「補佐」と考えて「3人全員に気に入られなくてはいけない」という余計なプレッシャーは捨てましょう。
と考えるだけで緊張してしまいます。
一方、「3人の内一人は合否に全く関係ない人(人事担当)。残りの2人の内一人に気に入られればもう一人はその決定についてくるだろう」と考えることができれば、かなり気持ちは楽になります。
面接の会場に面接担当者が入ってきたら「だれが合否の決定権をにぎっているのか」をできるだけ早く見抜きます。
そして自分の中で「この人が決定権を握っている人だ」と思う人を決めたら、残りの人は「補佐」として考えます。
これだけで3対1の考えが1対1になり、かなり面接に対する恐怖心は薄らぎます。
転職面接が怖い人の克服法②|「面接担当者と自分の立場は対等である」と考える
自分も面接担当者も同じ社会人
面接に対して恐怖心が強い人は、面接担当者は自分(転職者)よりも立場が上という考えが強い傾向があります。
そのため、面接が始まると必要以上にペコペコと頭を動かし、常に顔が中途半端な笑顔になってしまうのです。頭を必要以上に動かし表情がにやけている状態は面接担当者も不快に思いますが、本人もより焦ってしまい落ち着かない状況になっていきます。
転職面接に臨む人は、面接担当者と同じ実務経験や社会人経験を積んだ人です。今までの自分の実績に自信をもって面接に臨むことで必要以上の体の動かしや中途半端な笑顔を防ぐことができるでしょう。
面接担当者と自分は対等、面接の場に優劣は存在しない
そして一番重要なことは「面接担当者と自分の立場は対等である」ということを肝に銘じておくことです。
面接会場に入ると、つい「面接担当者は採用する側で自分は採用される側」という受け身の感覚に襲われます。実際に面接担当者の中にも「自分は採用してあげる立場の人」と勘違いして偉そうにするひとがいるものです。
とくに面接に慣れていない面接担当者は、自分を少しでも大きく見せるために妙に威圧的な態度や質問をしてくることがあります。
しかし本来は、面接の場は採用する側と採用される側の要求をすり合わせる場所であり、優劣はありません。
面接が怖いと感じている人は「立場は対等なのだから怖がる必要はない」と自分に言い聞かせて、見た目だけでも堂々とした動きと表情を意識することから始めてみましょう。
心の底から「立場は対等」と思えなくても、動きや表情を意識するだけで面接担当者の対応が変わることもあります。
まずは自分から「立場は対等ですよ」というメッセージを態度と表情で発信して、面接担当者の態度を変えることも面接の雰囲気を良くし、怖いと感じなくなるためのコツです。
この場合、勝手が分からず行き過ぎてしまい、威張ったり偉そうに振る舞ってしまうようなことがないように注意しましょう。
転職面接が怖い人の克服法③|本命の企業だけでなく「面接練習用」としての企業も受けてみる
場数を踏んだらどんなに緊張するひとでも慣れてくる
面接が怖い人に一番効果が期待できる方法は「面接の場数を踏んで面接に慣れること」です。
どのようなことでも、何回も何回もチャレンジしていくうちに人は緊張感に慣れていきます。
幸い採用面接は受けるために受講費も参加費もかかりません。履歴書を準備したりエントリーしたりする手間はかかりますが「面接の場数を稼ぐため」と思ってこまめに応募してみましょう。
面接練習用のさまざまな企業の選考を受けよう
本来はエントリーする企業は「入社を希望する本命企業だけ」かもしれません。しかし、面接に対して恐怖心が強い人は本命企業だけでなく「面接練習用の企業」も準備してみましょう。
面接練習用の企業は、さまざまな種類の企業から選ぶのが良いでしょう。
例えば、大手ならば広い会議室でものものしく面接が進行するでしょう。「受かるはずもないから受けない」というのではなく、面接の緊張感をあえて味わうために受かるはずもない大企業の面接を受けてみることも効果的な方法です。
このようにさまざまな種類の企業に応募することで、違うパターンの緊張感を味わうことができます。面接が怖いと感じている自分自身にも早く慣れることができるでしょう。
複数の企業の面接を受けることで、恐怖心も分散できる
面接が怖いと強く感じている人は、
と思ってしまいます。
しかし、面接を受ければ「受かるか落ちるか」の答えは二つにひとつです。たったひとつしか面接を受けなければ、その一つにかける思いはとても強くなり、落ちた時の恐怖心もますます強くなります。
一方、次から次へと面接を受けていれば一つにかける思いは分散されて、怖いと感じる機会も少なくなります。
たくさんの企業をバンバン受けることは面接に恐怖を感じている人にとっては、とてもメリットが多い方法です。
面接を受けるときには「ここは面接練習用の会社だから失敗しても大丈夫」くらいの気持ちで面接に臨んでみましょう。
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まとめ|面接に緊張感や恐怖心は当たり前
面接は初対面の人とかなり深い話をするため、場の雰囲気に慣れるまでにとても時間がかかります。転職者の中には最初から面接の雰囲気をやわらげようと、選考には関係ないなにやら楽しい話を始めるような人もいます。
しかし、面接の場は緊張感があって当たり前であり、どんなひとにも大なり小なりの恐怖心があって当たり前です。無理にその雰囲気を崩そうとする必要はありません。
面接担当者だって初めての人と話をするのに緊張している場合もあるくらいです。
面接の場数を踏むことで面接の緊張感を楽しめるようになれば、怖いと感じることも少なくなるでしょう。