既卒の就活の進め方は?何からはじめる?就職活動の方法と手順
- 既卒の就職活動でもっとも大切なことは、「心構え」と「計画性」
- 既卒の就活は新卒のものとは違う。新卒と同じ就活の進め方をしててはダメ
- 就活の進め方が分からず「何からはじめる?」と悩んでいる方に向けて、既卒者の3つの就活の方法とその手順を紹介
この記事では具体的な既卒の就活方法、手順を解説します
既卒者の方で、
既卒の就活といっても何から始めればいいのか分からない…
という方のために、具体的な既卒の就活の方法、手順を解説していきます。
既卒のあなたが満足できる内定を獲得するためには、就職活動の心構えと計画性がもっとも大切になってきます。
まずは、この記事内の ”既卒の就職活動で必要な心構え” を読んでみてください。その心構えは、あなたが就職活動を進めていく上での基礎になるはずです。
そのあとで、紹介している既卒の就活手順を参考にして、就職活動の進め方の全体の流れを把握していきましょう。
既卒とは
既卒とは、大学や高校等の教育機関を卒業してから就職したことがない社会人経験がない20代の求職者のことを指します。
つまり、新卒として就職することができなかったために、卒業後も継続的に就職活動を続けている人のことです。
既卒と新卒の就職活動の違い|既卒の就活は既卒専門の就職エージェントを必ず利用しよう
就職活動と言えば、主にリクナビやマイナビといった大手の就活サイトを利用した就活方法を思いつく既卒の方がほとんどだと思います。
新卒のときにそういった就活サイトを利用して就職活動を行ってきたみなさんならそう思うのも当然です。
しかし、既卒となってしまったいま、そういった新卒向けの就活サイトを使った就職活動の進め方はおすすめできません。
なぜなら就活サイトは基本的に新卒を採用する場で、既卒向けの求人はほぼ掲載されていないからです。
もちろん企業も新卒を採用しようとして、就活サイトを利用しています。
また、就活サイトが使えないなら企業のホームページから自分で応募しよう、と考えた方もいると思いますが、それもおすすめできません。
なぜなら、企業の採用情報のページには「新卒採用」か「中途採用」の募集要項しか掲載されていないからです。
既卒となってしまったいま、もはや「新卒採用」からエントリーすることはできません。
つまり、「中途採用」としてエントリーするしかなくなってしまうのです。
しかしその場合、就業経験もあり能力もあるほかの普通の転職希望者との競争になってしまいます。
もしあなたが就業未経験の既卒だった場合、もちろんその競争で勝てることはほぼないでしょう。
では、既卒になってしまったらどのような就職活動の進め方をすればいいのでしょうか?
その答えは、既卒向けの就職エージェントを利用することです。
既卒を専門として扱っている就職エージェントは、あなたが知らないだけでたくさんあります。
その既卒向けの就職エージェントは、既卒の方でも入れるような未経験可の求人を数多くあつかっています。
新卒の求人にも劣らないような優良企業の求人を複数抱えている既卒専門の就職エージェントも少なくありません。
また既卒向けの就職エージェントを利用している企業ということは、「既卒を雇いたい」という意思のあるところなので、入社後の新人研修やフォローもしっかりしているところが多いです。
ここまで読んでくれたみなさんならもう理解はしていると思いますが、もし新卒の就職活動にうまくいかずに既卒になってしまった場合は、既卒向けの就職エージェントを必ず利用するようにしましょう。
既卒向けの就職エージェントをまだ利用していない、もっと利用したいという方は、下記の記事をチェック
進め方の前に、既卒の就職活動で必要な心構え
就活の心構え1:出来る限りの準備をする
既卒の就職活動の最大の敵は、「不安」です。
「将来に対する不安」「採用選考に対する不安」「他の同級生は新入社員として働き出している中で自分だけ置いていかれている不安」、このほかにも考えれば考えるほど不安になることはいっぱいあります。
積もり積もった不安は、ストレスになります。
大きなストレスがあると何をしても上手くいかない、というのはほとんどの人に当てはまることだと思います。
そして、上で述べたような不安はおそらく、あなたが就職活動を無事に終えるまで消えることはないでしょう。
不安を消せないのだとしたら、ストレスを減らすしかありません。
この就活に対するストレスを少しでも軽減するためには、出来る限りの準備をするということはとても大切になってきます。
就職活動と一概に言っても、やるべきことはたくさんあります。
自己分析、業界・職種・企業研究、職務経歴書作成、履歴書作成、面接対策などなど、これらを考えただけで少しやる気が落ちてしまいますね。
しかしこれらの作業をやらないと、不安がつのり → ストレスが溜まり → さらにやる気がなくなる、というような悪循環にはまってしまいます。
わたしの知る限りでも、この悪循環を何回か繰り返したあげく、結局、定職に付かなかったという人も決して少なくありません。
企業に就職するためには、これらの作業はいつか必ずやらなくてはなりません。
少しずつでもこれらの作業が進んでいけば、こころにゆとりができストレスが低い状態で、のびのびと就職活動ができるようになるはずです。
心が良い状態だと、おのずと結果(内定)も付いてくる可能性は高くなります。
このことをしっかりと頭に入れて、出来る限りの準備をして就職活動に挑みましょう。
就活の心構え2:利用できるものは利用する
既卒の就活に関してだけのはなしではありませんが、ズバリ利用できるものは利用しましょう。
若い人材が求められる現代社会において、20代の既卒者専用の就活サイトや就職エージェントなどさまざまな就活媒体も増加してきています。
これらの就活媒体は、あなたの代わりに、あなたのために働いてくれます。
求人情報を集めてまとめてくれていたり、業界・職種研究を載せてくれていたり、あなたの性格や能力に合った求人を紹介してくれたり、使っているひとなら知っていると思いますが、本当に便利なものです。
しかも、利用料金は基本的に就活サイトでも就職エージェントでもすべて無料です。
既卒の就職活動を有利に進めるために、これらの就活媒体は欠かさず利用するようにしましょう。
就活の心構え3:あきらめない、くじけない
既卒で就職活動がうまく行かないような人の典型的な特徴は、「就職を途中であきらめてしまう」「就活が思うようにいかずくじけてしまう」などの状態に陥っていることです。
しっかりと出来る限りの就活の準備をしてきたのにもかかわらず、あなたがまだ内定を獲得できていないとすれば、きっとそれは単に巡り合せ、運が悪いだけかもしれません。
そういう場合の簡単な対処法は、もう少し就活に対する視野を広げてみることです。
いままで全く興味がわかなかった企業や職種にもエントリーしてみましょう。
世の中にはあなたの知らない企業は無数にあります。
知名度が低い企業の中にも、優良企業、歴史のある企業、成長産業にたずさわっている企業、おもしろい事業を展開している企業、などなどあなたの知らない隠れた優良企業は数多くあります。
さらに、現在の世の中は「就職売り手市場」と言われている状況です。
「就職売り手市場」とは、1人の就活生に対して、1つ以上の求人がある状態のことです。
つまり、企業は人材不足で、「採用をもっとしたい」となっている状態のことです。
特に、既卒や第二新卒などの20代の若い世代の人材を企業は求めています。
つまり、あきらめない、くじけなければ、就職活動をしいく限りチャンスはそこら中にごろごろと転がっています。
就職という人生の節目を楽しく、ポジティブな気分で迎えられるよう、最後まであきらめず、くじけずに就職活動を継続していきましょう。
就活の心構え4:あせらない
就職活動にあせりは厳禁です。
新卒の就職活動に失敗して、既卒になってしまった方は自分の置かれている状況にものすごく焦っているに違いありません。
しかし、けっして焦ってはいけません。
就職活動で焦るとどういったことが起こるでしょうか?
まったく計画性もなく、ろくな準備や下調べもしないで、就業未経験の方が応募可能なてきとうな求人につぎからつぎへと手当たり次第に応募しだします。
既卒になってしまった後にあせって就職活動をしたあげく、ブラック企業からしか内定を貰えなかったり、自分のキャリアプランにまったく業務内容があわない企業でだらだらと年月を過ごしたり、ろくな結果が付いて来ないことは目に見えています。
またこういった状況に陥った方は、就業経験をほぼ積むことなくすぐに会社をやめようとしたり、実際にやめてしまったりします。
そんな方に次のもっと良い転職先は見つかるのでしょうか?
その確率は極めて低いでしょう。
したがって、既卒になってしまったからといって焦って就職先を見つけようとしてはいけません。
しっかりとした計画性と準備をもって就職活動を進めていきましょう。
既卒の就活方法
既卒の就活方法は主に2つあります。
就活に対しさまざまなアプローチを取っていくことが、就職活動の成功率を上げるためには必要となります。
また、既卒の就職活動においてもっとも大切なことは、20代既卒専門の就活媒体を利用することです。
就活方法1:20代既卒向けの就職エージェントを使う
既卒向けの就職エージェントを利用して企業の求人に応募する方法です。
これは既卒の方に一番おすすめしたい就活方法です。
新卒の就職活動のときと同じように就活サイトを使った就活の進め方をすることはおすすめできません。
なぜなら就活サイトは基本的に新卒を採用する場だからです。
もちろん企業も新卒を採用しようとして、就活サイトを利用しています。
つまり、既卒の方が就活サイトを使って就職活動をしようとしても、既卒向けの求人はほぼ掲載されていません。
もし掲載されていたとしても、同時に新卒の募集も行っているような求人ばかりなので、既卒というだけでマイナスからのスタートになってしまいます。
また、就職エージェントと就活サイトとの大きな違いは、求人を自分で見つけるのではなく、求人を紹介されるという点です。
既卒の就活を専門としているプロがキャリアカウンセリングなどを通し、あなたの性格や職歴、学歴、やりたいことに合った求人を紹介してくれます。
職務経歴書作成、履歴書作成、面接対策、日程調整まで、既卒の就職活動において必要なすべての工程で、なにかしらの手助けをしてくれます。
さらに、就職エージェントは、企業の公式ホームページの「採用情報」にも載ってないような、いわゆる非公開求人を扱っています。
企業が既卒などの若い世代を採用をするとなったときに、まず求人を載せてもらえるように依頼するのは就職エージェントなのです。
公式に企業ホームページで募集をかけるよりも採用コストを大幅に削減できるので、ほとんどの企業(大企業からベンチャー企業まで)は採用を就職エージェントに頼っています。
こういった非公開求人を紹介してもらえるのは、就職エージェントを利用する上でもっとも大きなアドバンテージの1つとなります。
したがってこの方法1の “20代既卒向けの就職エージェントを使う" 方法は、就職活動に大きな不安を抱えている方や、就職先がなかなか決まらないという方におすすめしたい就活方法です。
既卒向けの就職エージェントをまだ利用していない、もっと利用したいという方は、下記の記事をチェック
就活方法2:20代既卒向けの就活サイトを使う
リクナビやマイナビといった大手就活サイトから企業の求人に応募する方法です。
また、こういった就活サイトでは就活イベント情報なども満載で、そういったイベントに参加し選考のステップに進む方法もあります。
しかしこの方法は上記の方法1でも述べたとおり、既卒の方にはあまりおすすめできない就活の進め方です。
就活方法3:自分で応募する
企業ホームページの「採用情報」等で応募方法を調べて、自分で応募する方法です。
既卒の場合は、新卒採用とは違い、ほとんどの場合「中途採用情報」からエントリーすることになるので注意が必要です。
既卒で職歴がないにも関わらず、ほかの普通の転職者と同等の扱いになってしまい、中途採用の選考として就業経験がある方たちと比べられる対象になってしまい不利な選考になります。
したがい、自分で企業のホームページからエントリーする場合には、圧倒的に不利になることを自覚し、覚悟をしておく必要があります。
既卒の就活手順
以下は基本的な既卒の就職活動の進め方になります。
就職活動をはじめた時期や、利用している就活媒体(就活サイト、就職エージェントなど)によって前後の手順が入れ替わったり、同時に進めなければならないという可能性もでてきます。
就活の進め方は、そのときその状況に応じて臨機応変に対応していきましょう。
就活手順1:自己分析
新卒の就活と同様に、既卒の就職活動においても、一番大切になるのは自己分析です。
自己分析は必ず一番初めに行い、自分の過去の経験や業務内容を整理したり、自分の性格や能力を見極めるようにしましょう。
また、大手就活サイトなどでは、自己分析と業界・職種・企業研究は同時に行うと説明しているところもあるようですが、この手順はあまりおすすめできません。
それはなぜなら、自己分析に先入観が入ってしまうからです。
例えば、企業研究が進んでくると「あの企業に応募するにはこんな点をアピールしたいから、あの過去の出来事や仕事内容を自己分析に盛り込もう。」なんてことを考えてしまうかもしれません。
これでははっきり言って自己分析の意味がありません。
企業ごとにアピールしたいポイントなどは、エントリーシートや履歴書などを書くときに考えれば良いことです。
まずは、就職活動をぬきにして自己分析だけを行い、これまでの自分を見つめなおしてみてください。
自己分析をしているのとしていないのでは、明らかに話の質や深さが変わってきます。
例えば、面接時に過去の挫折について聞かれたとします。
そのときに、より詳しく(どういった経緯や背景で)客観的に説明できたほうが、採用面接官にもより説得力のあるはなしができることは容易に想像がつきますよね。
就職活動において、エントリーシートや面接、小論文など自己分析が役立つ場面はさまざまです。
「自己分析」のやり方については下記の記事を参考にしてください。
就活手順2:業界・職種・企業研究
世の中には数多くの業界や職種、企業があり、ひとつひとつにおいて様々な特徴があります。
あなたが今知っているもの、たずさわっている業界や職種、企業は社会全体のほんの一部にしかすぎません。
また、応募する企業やその業界について精通していることは、採用選考においても大きなアドバンテージとなります。
全ての業界、職種について研究するとなると、時間がいくらあっても足りません。
効率的に業界・職種・企業研究を行い、自分の知識と興味を深めていきましょう。
就活手順3:企業選択
自己分析と業界・職種・企業研究が終われば企業選択にはさほど苦労しません。
安定性、将来性のある自分に合った企業を選択し、就職の採用選考に備えましょう。
就活手順4:応募書類作成(エントリーシート・履歴書・職務経歴書など)
自己分析と業界・職種・企業研究が終わっていれば、自分の性格や能力を把握できていて、ある程度固まった自己PRと志望動機があるはずなので、あとはそれを文章に起こすだけです。
また、20代の既卒の就職活動においてネックになってくるのが職務経歴の存在です。
20代の既卒のみなさんは、まったく職務経歴がないことに対して不安に思っている方も多いと思います。
しかし、職務経歴に関して不安に思うことはありません。
なぜなら、20代の就職活動において、職務経歴は重要な判断材料にならず、意欲や成長性のほうが重要視されるからです。
さらに詳しく知りたい方は、下記↓の “「職務経歴に自信がない」「職務経歴がない」と悩まなくても大丈夫" の記事をチェックしてみてください。
参考記事はこちら
就活手順5‐1:既卒向けの就職エージェント/就活サイトからエントリー
就職活動を有利に進めたい場合には、必ず20代既卒向けの就職エージェント、もしくは就活サイトを積極的に利用していきましょう。
特に既卒の方は、既卒向けの就職エージェントを使った就活方法をおすすめします。
様々なサポートや情報を提供してくれるので、就職の成功率が大幅にアップします。
また、就職活動をするにあたって、リクナビやマイナビなどの大手の就活サイトを使ってるから安心だと考えている方は少し考え方を改めたほうが良いかもしれません。
(決してリクナビやマイナビの就活サイトだけでは不充分と言っているのではありませんが。)
それはなぜなら、企業はこれまでの採用方法のみならず、様々な媒体を通して積極的に採用活動を行っているからです。
いまの少子高齢化社会において企業の人員不足というのは非常に大きな問題になっていて、これまでの採用方法だけでは人材の充分な確保が望めなくなっているようです。
したがって、複数の媒体を通して就職活動をしたほうが圧倒的に有利で、内定数や内定率が高まるという事実を覚えておきましょう。
また、就職エージェントに関しては、忙しくて時間がなかなか取れないという方のために、採用選考のスケジュール調整をしてくれたり、あなたの適正にあった求人の紹介、書類添削、面接対策などもしてくれて非常に便利です。
既卒向けの就職エージェントをまだ利用していない、もっと利用したいという方は、下記の記事をチェック
就活サイトは知ってるけど、就職エージェントって何?と疑問に思う方は、下記の記事をチェック
就活手順5‐2:企業HPの中途採用からエントリー
企業の公式ホームページで必要な採用選考の応募書類を確認します。
応募書類をすべて揃えたら、応募手順の指示にしたがってエントリーしましょう。
既卒の場合は、新卒採用とは違い、ほとんどの場合「中途採用情報」からエントリーすることになるので注意が必要です。
既卒で職歴がないにも関わらず、ほかの普通の転職者と同等の扱いになってしまい、中途採用の選考として就業経験がある方たちと比べられる対象になってしまい不利な選考になります。
したがい、自分で企業のホームページからエントリーする場合には、圧倒的に不利になることを自覚し、覚悟をしておく必要があります。
就活手順6:採用選考
既卒の場合、採用選考は基本的に次の順番で行われます。
書類選考 → (筆記試験) → 面接
企業により筆記試験の前に一次面接が行われる場合もあります。
各選考の日程をしっかりおさえて、対策を怠らないようにしましょう。
就活手順7:内定の承諾/辞退
内定通知を受けたら、一定期間内に承諾か辞退かを伝えなくてはなりません。
他の選考との兼ね合いもあると思うので、細心の注意を払って承諾か辞退かの最終選択をしましょう。
既卒就活の進め方以外の既卒就活に関するノウハウ
JOB HUNTING.comでは、既卒の就職活動に関するノウハウ情報を提供しています。「既卒の就活に関する情報を知りたい」という方は、ぜひこちらのコンテンツもチェックしてみてください。
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まとめ|既卒の就職活動は心構えと計画性がもっとも大切
既卒の就職活動の進め方を、既卒と新卒の就職活動の違い、就活の心構え、方法、手順を交えて紹介しましたが、頭の中である程は既卒の就職活動の全体の流れを掴めたでしょうか?
冒頭でも述べた通り、既卒の就職活動には心構えと計画性がもっとも大切になってきます。
流れをイメージできたら、早速いまからでも計画を立ててみましょう。
一旦計画を立ててしまえば、あとはその通りに就職活動を進めていくだけです。
既卒の就職活動は長い道のりだとは思いますが、最後まであきらめずしっかりとゴールを見据えて継続してきましょう!