友達と同じ職場では働かない方がいい!友達と会社でトラブルになったときの対処法も

コラム友達,職場

今回のポイント
  • 筆者の体験談をもとに、友達と同じ職場で働くことのメリットやデメリットについて説明
  • 同じ職場に友達がいることは、メリットよりもデメリットの方が大きい
  • 友達と同じ職場で働くことになった場合は、尊重する気持ちを持って接することが大切
友達と同じ職場では働かない方がいい!友達と会社でトラブルになったときの対処法も

友達と同じ職場で働くメリットやデメリットを解説

突然ですが、あなたがもし友達から「同じ職場で働かない?」と言われた場合どうしますか?

現在、他の職場で働いている場合には、今の給料や拘束時間、休日などを比較したときに、メリットがある方を選ぶのが一般的かと思います。

どうせ働くなら給料が高い方がいいですし、休みが多い方が良いに決まっています。そう思うのはもちろん私も同じです。

しかし、私は自分自身の経験から同じ職場に友達がいることは極力避けるべきだと考えています。同じ職場に友人がいることを避けたほうが良い理由としては、1つや2つではありません。

その理由をお伝えしたいと思い、今回の記事では友達と同じ職場で働くことのメリットやデメリットについてお話しさせていただきます。

もし、あなたがいま友達から同じ職場に誘われている、または友達を誘おうと思っているのであれば、まずはこの記事を読んでから考えてみてはいかがでしょうか。あなたが考えていなかったようなことに気づくキッカケになるかもしれません。

同じ職場に友達がいるのは、デメリットの方が大きい

あなたは、友達を同じ職場に誘う側ですか?それとも、一緒に働こうと誘われた側でしょうか?

いずれにしても、同じ職場で仕事をする上では友人の間柄では様々な弊害が生まれます。

ということで、ここからは私の実体験をもとに話を進めさせていただきますね。

私は、友達を同じ職場に誘った側です。

会社の社長から、声をかけられ「今、人手が足りてない。君の知り合いか友人で誰かいい人はいないか?」と言われたことから、他の会社に勤めていた友達を職場に招きました。

かなり仲の良い友達で、休みの日には良く遊ぶくらいの仲です。人柄も良く、挨拶もしっかりできるため、会社にはすんなりと入社することができました。

しかし、結果的に私は友人を同じ職場に誘ったのは間違いだったと思っています。なぜなら、友達が同じ職場にいることは、そのメリットよりもデメリットの方が大きいと感じたからでした。

友達を会社に誘った側には責任が、誘われた側は気をつかう

友達を会社に誘った側には責任が、誘われた側は気をつかう

誘った側には責任がある

同じ職場に友達がいると、周りから1セットで見られることが多々あります。

友人が会議に少し遅れたり、用事があることでお休みを取ったときには、「〇〇さん、どうしたの?知ってるでしょ?」と頻繁に聞かれますし、本人が用件をしっかりと伝えていないと、「〇〇さん、電話して確認してください」と、どこかお世話係のような感じになってしまいがちです。

自分の仕事でいっぱいいっぱいなときに、友達のお世話係をしないといけない。でも、同じ職場に誘った以上は自分にも責任がある。

それが最初から分かっていたとしても、精神的に負担になりますよね。普通の後輩なら躊躇なく言えることが、友人と言うだけであまり強く言えない…

そして今後のことを考えると、相手を極力傷つけたくないと思ってしまうものです。

仕事上において、注意しないといけないことをなかなか言えないことや、相手を極力傷つけないように言葉を選びすぎてしまう。

友人関係で築かれている先輩後輩には、こういったことが度々起こり得ます。

誘われた側は気をつかう

同じ職場に誘われた側にも、気づかいと言う点では精神的負担があると思います。

やはり会社である以上は、いくら友達とは言え先輩後輩の関係は作られてしまいます。

誘われて入社するあなたは、自分の立場は後輩にあたるわけですから、先輩である友人からの指導や指示にも耳を傾けなくてはなりません。それが社会であり、会社と言う組織ですからね。

ここであなたが普段のように友達という目線で見てしまうと、上から物を言われてるような気分になってしまうので注意が必要です。

友達だけれど、職場では先輩。頭で割り切ってはいても、実際には気疲れしてストレスが溜まる原因の1つになってしまいます。

友達の言い方がやけに気になってしまったり、まるで命令されているような気分になる。ひどいときには馬鹿にされてるような気分になってしまう。

誘われる側にも、気分を害するような出来事は多少なりともあると思います。

同じ職場に友達がいることのメリット、デメリット

同じ職場に友達がいることのメリット、デメリット

この記事のタイトルからも分かる通り、『友達と同じ職場では働かない方がいい』と私は考えています。

それはなぜなら、同じ職場で友達と働くことによるメリットよりもデメリットの方が大きいからです。

かと言って、同じ職場に友達がいることはデメリットばかりではありません。もちろんメリットもあります。

ということで、同じ職場に友達がいることのメリットとデメリットの両方を紹介しましょう。

同じ職場に友達がいるメリット

同じ職場に友達がいるメリット
話し相手になってくれる
会社の出来事を共感できる
仕事の休みが合う

話し相手になってくれる

同じ職場に友達がいると、他の同僚とはできないような話をすることができます。

それは、ゲームであったり漫画であったり。自分の趣味に関することです。

自分の趣味のことをよく理解してくれる友達であるからこそ、できる話がある。それは、単純に嬉しいことですよね。

また、会社に仲の良い人がいない場合にも友達がいることで疎外感に悩むこともないでしょう。

会社の出来事を共感できる

同じ職場で働いていると、社内の情報を共有できます。

会社の行事で盛り上がったり、たまに上司の愚痴をこぼしたい時など、共感してくれる相手がいることはリフレッシュにもつながります。

特に仕事上の悩みなどは周りに相談する人も限られるので、腹を割って悩みを打ち明けられるのは、最大のメリットとも言えるのではないでしょうか。

仕事の休みが合う

職場が同じですから、サービス業などではない場合には休みを合わせることも可能です。

仲の良い友人であれば、次の日が休みの場合、仕事終わりにお酒を飲みに行ったりすることもできますよね。

休日が同じなので、相手の仕事の都合を考えなくて良いと言う意味ではメリットの1つになるのではないでしょうか。

同じ職場に友達がいるデメリット

同じ職場に友達がいるデメリット
いちいち相手が気になり、精神的に負担になることが多い
優劣が生まれやすく、良い友人関係を維持することが難しい
友達が辞めることになった場合、ネガティブ思考になってしまう

いちいち相手が気になり、精神的に負担になることが多い

他の同僚とは違って、同じ職場に友達がいると “心配" という意味で気にしてしまうことが多いです。

例えば、いつもより元気がないとか、疲れた様子の時、急いでる様子の時などです。

普通の同僚であれば、放っておけるようなことも友達と言うだけで必要以上に気にかけることが多くなります。

そういった小さなことでも同じ職場で何度も何度も積み重なると、いずれ大きな精神的負担になってしまいます。

優劣が生まれやすく、良い友人関係を維持することが難しい

ただの友達であれば、常にフラットな状態で相手と接することができます。

しかし、同じ職場ではそうはさせてくれません。仕事ができる人は常に評価され、仕事ができない人は淘汰されていきます。

特に、結果が全てのような営業と言う業種であった場合は周りから見ても「仕事ができる、できない」の評価基準ができてしまいます。

そして友達である場合には、ライバル意識も高くなります。

「自分は一生懸命仕事をしているのに、向こうは楽をしている」また逆に「自分はそこまでしたくないのに、頑張ることを強要される」など、仕事をしている上でお互いに引っかかる部分も出てくるでしょう。

そのライバル意識が、良き方向へと向かえば切磋琢磨できる仕事仲間として成り立ちますが、劣等感を感じている方は、会社に貢献する意欲も湧かなくなってしまいます。

このような状態が続いてしまうと会社にとっても不利益ですし、もちろん友人同士にとってもマイナスにしか働きませんよね。

友達が辞めることになった場合、ネガティブ思考になってしまう

友人の言葉1つで、気持ちがブれてしまうことは多々あるかと思います。

例えば「仕事やめようと思っているんだよね」「この会社はブラックだ」などです。

こういう言葉を友達の口から聞いてしまうと、「自分も辞めた方がいいのかなぁ…」「自分が気づかなかっただけ?今の会社はブラック企業なのかな?」とネガティブに思考してしまいがちです。

実際、仲の良い人たちで構成されるグループ等は1人が辞めてしまうと、その人に意識が引っ張られてしまいます。そうなると、普段考えなかったネガティブなことを考えてしまうようになり結果として芋づるのように退職者を出してしまうことがあります。

同じ職場で仲が良い事は、円滑に作業をすると言った意味ではメリットがあります。

が、日常生活から知っている友達の場合は、辞めるとなった時には、リスクの方が大きいのです。

同じ職場に友達がいることはデメリットの方が大きい

同じ職場に友達がいるメリットとデメリットを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

メリットは主に、その友達とのコミュニケーションに関わることです。一方でデメリットは、精神的な負担や友人関係に悪い影響が出てしまうようなことです。

この両面を見たときに、メリットが与えるプラス要素よりもデメリットが与えるマイナス要素の方が大きいと考える人は多いのではないでしょうか。

もしも、友達と同じ職場で働くことになったら?

もしも、友達と同じ職場で働くことになったら?

デメリットをいくつか挙げましたが、それでも友達と同じ職場で働くことになった場合には以下のことを覚えておくことで役に立つかもしれません。

友達とは会社でどう接するべき?

プライベートでは友達、会社では同僚。そんな関係になってしまった場合に、友達とは会社ではどう付き合っていけばいいのか悩むこともあるでしょう。

会社内では友達同士だと度々プライベートの話も出てくると思います。

そういったときには、ついつい長い時間話をしてしまったり、仕事が終わっているにもかかわらず、ダラダラと会社に居続けることも少なくないでしょう。

ですが、会社は会社。プライベートはプライベート、としっかりと頭の中で割り切ることでメリハリをつけましょう。

職場ではメリハリをつけないと、こなさなければならない仕事や、守られた期日までに提出するものが遅れてしまうなど、日々の仕事をダラダラとおろそかにしてしまいがちだからです。

なので、仕事は仕事。友人とて同じ職場の人。

そのように割り切ることで日々の仕事をバランスよくこなしていけるでしょう。

友達の仕事を助けるべき?

友達の終わらない仕事を、ある程度であればフォローしてあげるべきです。ですが、あまりやりすぎてしまうとそれが当たり前のことになってしまうので、要注意です。

無理をしてまで助けるのであれば、自分の負担も大きくなってしまいますよね。

仕事が終わらずに困っている様子であれば、仕事の一部に手を貸してあげましょう。

いつまでも二人三脚で仕事をフォローしてあげると不満も生まれやすくなりますし、相手の成長を考えると手助けしすぎないのも友情の1つです。

常にバランスを考えた仕事の手伝いをすることを心がけましょう。

困っている時は話を聞いてあげましょう

会社内では、友人が抱える悩みにいち早く気付けるのはあなたです。相手が困っている様子であれば、優しく声をかけてあげましょう。

自分のことを理解してくれるあなたの言葉1つで、友達は救われることもあるでしょう。

上から目線にならないように、ひとりの人間として友人の話を聞くことです。

常日頃から抱える、相手の不安や不満を解消してあげることで、仕事においてのモチベーションも保つことができると思います。

同じ職場で友達とトラブルがあった場合の対処法

仲の良い友達ほど、何かのきっかけで深刻なトラブルに発展することもあります。

もしも、あなたが同じ職場の友達とトラブルを起こしてしまった場合には、以下の3つのことを覚えていて下さい。

同じ職場で友達とトラブルがあった場合の対処法
友達を尊重する気持ちを持とう
陰で友達を褒めよう
時間が解決するのを待とう

この3つを覚えていることで、友人とのこれからの付き合いにきっと役立つことでしょう。

友達を尊重する気持ちを持とう

同じ職場で仕事上の立場がどうあれ、相手を尊重する気持ちを持ちましょう。

常に一緒にいると、思いやりの気持ちも薄れてしまいがちです。相手を改めて尊重することで自分を顧みることができます。

自分が何とも思ってなかったことが、実は相手を傷つけていた。お互いに尊重する気持ちを忘れてしまうことで、そういったトラブルを引き起こしてしまいます。

まずは、1人の人間として相手のことを尊重することを忘れないでください。

そうすることで、普段気付けなかったような相手の良いところに気づくことができます。

陰で友達を褒めよう

もし、同じ職場で友人とトラブルになってしまったら…

相手はもしかすると、社内の人にあなたの愚痴をこぼしているかもしれません。

本来ならば、対抗手段として自分も同じように悪口を言いたくなりますよね。

しかし、あなたまで冷静さを失って、友達の愚痴を言いふらすのは絶対にダメです。それだけはやめてください。

なぜなら、腹が立ったといって、お互いに愚痴や悪い噂を流すようになれば収集がつかなくなってしまい、仕事上でも付き合いづらい関係になってしまいます。

まして、周りの人からはあなたの評価まで下がることになりかねません。

あなたがやるべきことは、まずは深呼吸。冷静さを取り戻したら、相手のことを「陰褒め」しましょう。

『その人がいないところで、その人を褒める。』

こんな単純なことですが、習慣化することで愚痴や噂に流されなくなりますよ。

陰口とは、正反対の言葉になりますが、明るくポジティブに考えるようになれます。

友達とケンカをしてしまったり、トラブルを起こした時には、ぜひ取り入れてみてください。

時間が解決するのを待とう

友達とトラブルを起こしてしまって、気まずい環境になってしまったからと毎日気を使っていては気持ちが休まらないですよね。

すぐに解決するに越した事は無いのですが、時間が過ぎることで解決していくトラブルもあります。

特に、お互いに感情的になってしまっている時に、無理に相手を説得しようとしてもなかなかうまくはいかないはずです。

時間が過ぎていくことで、トラブルは次第に小さくなっていくこともあります。

なので、あなたが意識すべき事は、友達の機嫌ではなく、他のことに目を向けるということでしょう。

いつまでも友人とのトラブルに気持ちを引っ張られていては毎日楽しくないですし、何よりあなたの1日がもったいないことになってしまいます。悩む位なら、他のことにエネルギーを注ぎましょう。

友達とのトラブルには、深く考えすぎずにじっと待つということも覚えておきましょう。

同じ職場で友達と働いているが、やはり違う職場で働こうと思った場合の対処法

この記事をここまで読んでいただいた方の中には、友達と同じ職場で働くメリットよりもデメリットのほうが気になってしまったという方もいるのではないでしょうか。

色々と考え抜いて、「やっぱり友達と違う職場で働こう」と思い立ったのなら、やはり今が次の職場を探す良いタイミングなのでしょう。

友達というとても身近な存在からのアドバイスもとても貴重なものですが、次の職場探しのために転職活動をする場合は少し頼りない存在かもしれません。

そんなときは、求人サイトや転職エージェントなどの転職媒体をうまく活用して転職活動を進めることが大切になってきます。

個人で転職活動を進めたいという方は別ですが、

転職活動の時間がなかなか取れない…
ひとりだと転職活動がなかなか進まない…

という方には転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職のプロのアドバイスやサポートをもらいながら転職活動を進めることができるので、転職活動の負担も少ないですし、より次の職場への近道となってくれるでしょう。

転職エージェントについては下記の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ|同じ職場で働くことになったら友達を尊重する気持ちを持とう

友達と同じ職場で働いてしまうと、

  •  いちいち相手が気になり、精神的に負担になることが多い
  •  優劣が生まれやすく、良い友人関係を維持することが難しい
  •  友達が辞めることになった場合、ネガティブ思考になってしまう

以上の3つのデメリットから、友達とは同じ職場では働かない方があなたの精神衛生上良いと言えます。

しかし、同じ志をもって同じ職場で働くのであれば、お互いに支えあえる良き仕事仲間になれます。

お互いを認め合い、常に前向きに仕事に取り組む。そのような友達なら、同じ職場で一緒に仕事をする上での力になってくれると思います。

友達とはいえ、同じ職場で働くことになった場合には、尊重する気持ちをもって接しましょう。

そうすればきっと、良き友人関係、良き同僚関係を築くことができるはずです。