入社から短期離職をして転職をするときの退職理由・転職理由はどうする?
- 短期離職をして転職をする場合の退職・転職理由のポイントを紹介
- 短期離職にはマイナスイメージは付きもの、そのイメージをいかに軽減するかを考えよう
- そして、現職ではなるべく円満退職を目指そう
短期離職後の退職理由・転職理由のポイントを紹介
新入社員として入社したものの、1年未満で短期離職をしてしまう人は少なくありません。
この記事を読んでくれているあなたもその中の一人になるかもしれません。
短期離職をした場合は、その後転職活動をすることになると思いますが、転職の面接では必ず退職理由や転職理由について聞かれるでしょう。
その場合、なんと答えるのがベストなのでしょうか?
短期離職する人の主な退職・転職理由
まずは短期離職する人の主な退職・転職理由を紹介します。
さて、あなたにはどの理由が当てはまるでしょうか?
- 人間関係が良くない
上司や同僚に恵まれない、など。 - 仕事内容の不一致
聞いていた、イメージしていた仕事内容と違った、配属先が希望と違った、など。 - 待遇面での不満
給料が安い、休みが取れない、など。 - 将来への不安
会社の将来性が見えない、理想とするキャリアプランが描けそうにない、など。 - 本当は別の業界を志望していた
自分の志望する業界で内定が出ず、仕方なくいまの業界に就職したが、やはり志望していた業界をあきらめきれない、など。
自分の不満に思っているポイントを整理し、短期離職の原因をきちん理解するのも退職・転職理由を考える上で大切な要素になってきます。
短期離職をする人のマイナスイメージ
短期離職をすると、一般的に「忍耐力、持続力がない」や「責任感がない」などのマイナスイメージを持たれてしまうことを理解しましょう。
このマイナスイメージはどんなに考えても、工夫しても、プラスイメージに変えることはまず無理です。
このイメージを払拭するのはとても難しく、不可能といっても過言ではありません。
また、どんな転職理由を述べても面接官からしたら「考えが甘い」や「うちの会社もすぐに辞めてしまうのでは?」という評価になってしまいます。
短期離職をしてしまった場合の退職・転職理由の大前提として必要なことは、いかにこのマイナスイメージをプラスマイナスゼロに近づけられるかを考えることです。
退職・転職理由は正直に話そう
まず短期離職からの転職活動をする上で一番大切なことは、退職・転職理由を正直に話すことです。
新卒時の就職では志望とのズレが起きやすいのも事実で、各企業の人事担当者もその事実については重々把握しています。
ヘタに短期離職の原因を隠そうとすると、思わぬ突込みの質問が来たときに答えられなくなる可能性が高まります。
そうすると一気に面接の評価が下がってしまうのです。
したがい、相手は面接のプロであることを充分に理解し、無理に短期離職の原因を隠そうとするのではなく正直に話すことがベストな選択と言えます。
では「退職・転職理由を正直に話す」とは、具体的にどのように話すのかをみていきましょう。
短期離職をしてしまった場合の退職・転職理由は次の1~4の構成でまとめると、よりマイナスイメージを払拭したものにすることができるので参考にしてみてください。
マイナスイメージを払拭するための短期離職の退職・転職理由の構成
- 現実を受け止め、自分の考え・見通しの甘さを認める
- これから働く上で、短期でやめないように何に注意するか、具体的にどういった行動を取るかを説明する
- 今後のキャリアで短期離職をしてしまった経験をどのように活かすかを説明する
- 退職・転職理由の最後には必ず「長く働きたい」という意志を示す
それぞれについて以下で解説をしていきます。
1. 現実を受け止め、自分の考え・見通しの甘さを認める
短期離職にいたってしまった原因は、その人自身に何かしらの問題があったからだと面接官は考えています。
例えば、いくらあなた自身が職場環境や人間関係に恵まれなかったことを説明したところで、面接官は信じてくれるでしょうか?
面接官からしたらただただ言い訳を聞かされている気分になることは間違いないでしょう。(よっぽどなブラック企業の環境などにいた場合は別ですが。)
あなたの考えが甘いと思われるだけですし、「職場環境が良くなかったらこの会社もすぐに辞めそう」などと思われて選考はそこで終わってしまいます。
前の職場を正当化しろとは決して言いませんが、短期離職からの転職の面接でその言い訳をいうことは良い選択とは言えません。
まずは、自分の考えや見通しが甘かったことを認めることです。
そして、再び別の環境でキャリアを積みなおしたいことを伝えるようにしましょう。
2. これから働く上で、短期でやめないように何に注意するか、具体的にどういった行動を取るかを説明する
自分の考えや見通しの甘さを認めた上で、つぎに説明することは、今後の対策です。
これから働く上で、短期離職しないように何に注意をするのか、具体的にどういった行動を取るのかを説明しましょう。
例えば、退職理由が職場の人間関係にあるのだとしたら、
「今後は積極的にコミュニケーションを取る努力をし人間関係の改善にあたっていきます。具体的にいうと、前職では〇〇という反省点があったので、御社では上司への報連相を怠らず、また周りの年齢が近い先輩などからもアドバイスを積極的に受けられるように相談や指示を仰ごうと思っています。」
というように、なるべく具体的に説明するようにしましょう。
3. 今後のキャリアで短期離職をしてしまった経験をどのように活かすかを説明する
次に、短期離職をしてしまった経験を今後あなたのキャリアでどのように活かすのかを説明しましょう。
ここで説明することは、上記の2で言っている「今後あなたが短期離職をしないための説明」ではありません。
短期離職をしてしまった人は、短期離職をしたからこそ持っている視点があるはずです。
短期離職をしてしまった経験を今後のキャリアでどのように活かすかを説明しましょう。
例えば、
「また、短期離職をしてしまった私の経験から、御社では前職の私のような短期離職者が出ないよう社内環境の改善に常に気を配りたいと考えています。」
のようなことを答えられればベストだと思います。
4. 退職・転職理由の最後には必ず「長く働きたい」という意志を示す
短期離職の退職・転職理由の最後には、必ず「長く働きたい」という意志を示すようにしましょう。
ただ、「〇〇だからです。」で終わるのではなく「御社に内定を頂いた際には長く働き、会社の成長のために尽力したいと考えています。」など一言付け加えるだけで、面接官のあなたに対する印象が大分変わってきます。
現職ではなるべく円満退職を目指そう
あなたが何かに大きな不満や不安を抱えているから短期離職をしようとしていることは分かっています。
そのために、あなたが現職の退職が円満かどうかなんて気にしていないことも重々承知しています。
しかし、短期離職からの転職を考えたときに、なるべく円満退職を目指したほうが良い理由があります。
1つ目の理由は、転職の応募先でのマイナス印象の払拭に繋がるだけでなく、プラス要因にもなり得るからです。
あなたの退職・転職理由を充分に理解してもらえた上での円満退職だったという説明をすれば、短期離職をするだけの正当な理由があったという評価になり、転職の応募先にもより説得力のあるものになります。
2つ目の理由は、前職と転職応募先がどういったつながりがあるかが分からないからです。
大手企業になればなるほど、転職エージェントやコンサルタント会社を通して裏で退職状況の情報をやり取りしている可能性もあります。
しかし、第三者も納得できるようなきちんとした説明があり円満退職ができれば、なにもやましいことはないですし、応募先でのマイナス印象の払拭にもつながります。
これらの理由から、できる限りは円満退職を目指すようにしましょう。
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まとめ|短期離職後の退職・転職理由のポイント
今回は、新卒入社から短期離職をして転職をするときの退職・転職理由を考えるときのポイントを説明しました。
もう一度、今回のポイントをおさらいしましょう。
短期離職の退職・転職理由を考える上で大切になってくることは、自分の不満に思っているポイントを整理し、その原因をきちん理解すること。
また、短期離職からの転職活動をする上で一番大切なことは、退職・転職理由を正直に話すこと。
そして次の1~4の構成でまとめると、よりマイナスイメージを払拭した退職・転職理由にすることができる。
- まずは、自分の考えや見通しが甘かったことを認めること
- これから働く上で、短期離職しないように何に注意をするのか、具体的にどういった行動を取るのかを説明
- 短期離職をしてしまった経験を今後のキャリアでどのように活かすかを説明
- 退職・転職理由の最後は、必ず「長く働きたい」という意志を示す
そして最後に、短期離職をする場合は、できる限り円満退職を目指しましょう。
円満退職は、転職の応募先でのマイナス印象の払拭に繋がるだけでなくプラス要因にもなり得ます。
短期離職をしてしまった、しようと考えているひとはぜひこれらを実行してみてくださいね。