てるみくらぶ破産で新卒者50人が内定取消、JALFが救済へ

コラムてるみくらぶ

てるみくらぶ破産で新卒者50人が内定取消、JALFが救済へ

てるみくらぶ破産の概要

就職、転職サイトの運営者として、見過ごすことのできない事件が起きたので紹介したいと思います。

事件の概要は以下の通り、

 てるみくらぶは、来月1日に入社予定だった約50人の内定者を、27日に本社の近くに集めて説明会を開きました。山田社長が破産に至った経緯を説明し、全員の内定取り消しを通告しました。内定者のなかには、すでに地方から東京に引っ越してきて、家賃を払えない可能性がある人もいるということです。一方、てるみくらぶの契約件数は約3万6000件で、旅行が中止になったり予約金が返金されなかったりするなどの影響が懸念されています。

(テレ朝newsより)

従業員80人しかいないのに50人の新卒を採用

しかもこのてるみくらぶ、従業員数が80人しかいないにも関わらず、なんと50人もの新卒者に内定を出していたようです。

よっぽどな人手不足だったのでしょうか。どんな経営をしていたらこんなことになるのか…

そして、その50人は破産により内定取り消しに。もはや意味が分かりません…

内定者は、よっぽど悔しい思いをしていることでしょう。

しかも倒産直前まで、顧客から旅行費を回収し続けているし、計画倒産としか思えませんね。かなり悪質な企業団体です。

 負債額が半年間で50億円も膨らむ

東京商工リサーチが入手した試算表によると、平成28年9月期の債務超過額約75億円で、破産申請時の3月23日には約126億円に膨らんでいます。

なんと半年間で負債額が50億円も膨らんでいます。

よくこの状況で、新卒者を50人も採用しようと考えたものです。

内定が出た50人の方は、もはや事故にあったとしか思えません。

てるみくらぶ試算表

JALF(財団法人 宿泊施設活性化機構)が救いの手を差し伸べる

この事件を受け、内定取り消しにあった学生に対して、救いの手を差し伸べる企業が増えています。その中でも、積極的に採用活動をしているのがJALFです。

”「てるみくらぶ」をはじめとする…”となっているので、今回のてるみくらぶ事件に関係していなくても、内定を取り消された方なら全て対象のようです!

また、こういった企業がなぜ面接などの選考も無しに採用するのか分かりますか?

企業側の利点としては、採用費を割かずに一定基準を満たした(一度内定をもらっている)学生を採用できる、という点が大きいです。

JALFは宿泊業界全体のマーケティング業務を柱とする団体のようなので興味のある方はFacebookをチェックしてみてください。