仕事に疲れた新卒、若手社員へ「会社のために働く」必要はない!

コラム若手,新入社員,心構え

今回のポイント
  • 企業と労働者の考えには大きなギャップが存在する
  • 現代の労働者の働き方の考え方に企業がついて来れていない
  • 「会社のために働く」のではなく、「自分のために働く」姿勢が大切
  • いつまでたっても労働者の姿勢に寄り添わない企業にはいつまでいても変わらない、時間の無駄になる前に転職を考えよう
仕事に疲れた新卒、若手社員へ「会社のために働く」必要はない!

仕事に対する姿勢の1つ『会社のために働く必要はない』を紹介

仕事に疲れている新卒や若手社員の方へ、希望と期待を胸に新卒として入社した会社で働き出してみた結果はどうだったでしょうか?

理想と現実のギャップに悩まされて、毎日「仕事に疲れた」「仕事が嫌だな」と考えている新入社員や若手社員の方はたくさんいるのではないでしょうか?

そんな方たちに私が考える仕事に対する姿勢の1つ『会社のために働く必要はない』というものを紹介します。

企業と私たち労働者の考えには大きなギャップがある

労働者と企業は切っても切れない関係にあるので、まずは相手(企業側)の考えを知る必要があります。

あなたの仕事に対する姿勢を考える前に、まずは企業はどのようなことを労働者であるあなたに対して求めているのかを整理しましょう。

会社側が労働者側に求めていることは主に次の2点になります。

  • 企業のために利益をあげること
  • 社会、その分野において企業価値を上げること

つまり、「会社のために働く」ということは、企業利益、企業価値のこの2点を目的として、仕事をするということです。

この2点についての話を入社式で聞いた新入社員の方も多いのではないでしょうか。

企業は営利団体です、決してボランティアで活動をしているわけではありません。

雇っている社員に給料を支払うためにも、利益を追求する必要があるのです。

しかし近年話題に良く上がる「ブラック企業」という言葉があるとおり、会社のためだけの利益や価値を追求するあまり、労働者側の仕事に対する考えかたとのギャップができて摩擦が生じているのがいまの社会の現状です。

また、ブラック企業と呼ばれていない優良企業の中でも、不安や悩みを抱えて毎日業務に負われている労働者も大勢います。

次に、労働者側が企業側に望むことは主に次の3点になります。

  • ライフワークバランスの充実
  • 給与体制の充実
  • 自分の望む充実した仕事内容

労働者と企業の考え方のギャップによる摩擦は、主にこの3点によって引き起こされます。

労働者の不満を単純に言い換えると、「仕事内容の割りに給料が少ない」「休日、休暇が少ない」「自分のやりたい仕事と違う」です。

そして、この3点が満たされないような状態が長く続くと、労働者(特に新卒や若手社員)は「仕事に疲れた」「仕事が嫌だな」と考えるようになってしまいます。

企業は利益や企業価値を重要視するあまり、これらの現代の労働者の考え方に対する姿勢がおろそかになっていると言えるでしょう。

仕事に疲れた新卒、若手社員へ仕事との向き合い方をアドバイス

仕事、働き方

しかし、これらの労働者の不満に応えてくれる企業は決して多くはありません。

もちろん会社の経営状態の良し悪しにもよると思いますが、社員が求めているものを提供してその人を幸せにするということが達成できていない企業が、今後の多様性社会の中で生き残っていくことは可能なのでしょうか?

むしろ社会の中で必要なのでしょうか?

私はそういった企業は存在価値すら怪しいと考えています。

しかし、そんな愚痴や不満をいくら言っても何も始まらないし変わらないのも事実です。

では私たち労働者はどうしたら良いのでしょうか?

その答えは単純で、私たちの仕事に対する姿勢を正す、考え方自体を変えるというものです。

ではここで、ジョブハンティング.comが考える「仕事に対する姿勢」の1つを紹介します。

それはズバリ「会社のために働く必要はない!」というものです。

主に新入社員や第二新卒世代(入社して2~3年以内)の若手世代だと、会社のために働くという考えが行き過ぎていると感じます。

もちろんその考え方を持つことは間違っていることではありませんが、無意識のうちに会社のため、会社のためと考えて変なプレッシャーを感じている人も多いのではないでしょうか。

それは新入社員研修や業務を教えて貰う側として、さんざん叩き込まれてしまう考え方なので、過剰に会社のためと考えてしまうのも無理はありません。

しかし、その姿勢を持ちすぎることははっきりいって自分を追い込む行為となんら変わりありません。

現実に、どんなに優良企業でも3年以内の離職率は2~3割にもなります。(へたな企業だと5割以上なんてところもあります。)

会社に対する不満や悩みがたまりやすい新入社員や若手の方は、こういう仕事に対する姿勢を持ってみてはいかがでしょうか?

会社はあなたがプレーするために与えられた「フィールド」で、仕事は自分が成長するための「道具」です。

あなたはそのフィールドの中で与えられた道具を使って、自分のためだけにプレーしてみましょう。

はっきり言って会社の利益や価値なんて二の次で良いです。

会社の中で仕事というものは自分本位でプレーして構わないものなのです。

(かといって他人にファール(迷惑をかける行為)をすることはフェアじゃありませんが。)

会社と仕事をスポーツに例えてみましたが、この考え方はどうでしたか?

いまは共感できなくても、仕事に慣れて、周りの状況、あなたを取り巻く環境をふと見回してみたときに、この考え方があながち間違っていないことに気づくと思います。

毎朝会社に向かう前、仕事を始める前にこの考え方を頭のなかで浮かべてみてください。

きっと気持ちが楽になるはずですし、仕事に対する楽しさややる気もアップするでしょう。

もう「会社のために働く」のはやめましょう。

自分が楽しんで成長するためだけに働きましょう!

また、思想というものは時が経つ中で薄れてくるもので、この考え方もいずれは薄れてくる考え方です。

この考え方を持ってもストレスが軽減されないような状況にある会社に勤めている場合は、ある程度の期間で客観的に会社の労働環境や動向を見てみましょう。

そして、まったくといっていいほど労働者の考え方に寄り添う気配の無い会社は、はっきりいって無能の会社です。

すぐに転職を考えましょう。

労働環境の多様性が広がる未来では、今現在以上に労働環境の充実が叫ばれ、実際に労働者の声に応える社会が実現するはずです。

そんな中、その環境についていけない、ついていこうとしない会社の将来性は皆無と言っても過言ではありません。

短期離職でも転職はできる

短期離職でも転職はできる

上記で述べたような、まったく労働者の考え方に寄り添おうとしない企業にいつまでも滞在する必要はありません。

入社したら最低3年は働きなさい、ということを良く聞くと思いますが、いまの世の中まったくそんなことはありません。

転職しよう、と思ったらむしろ早めの行動が大切になってきます。

仮にモチベーションの上がらない会社に毎日毎日仕事に疲れたと感じながら3年間働いたとして、あなたは成長できると思いますか?

普通に考えれば分かるとおり、モチベーションの上がる企業に早めに転職して、そっちで業務を通して経験を積んだほうが成長は早いのではないでしょうか。

それでも、短期離職だと転職ができなさそう、転職先が見つからないだろうな、と考えている方も多いとは思いますが、それに関してはまったく心配はありません。

短期離職から転職活動をしようとしたときに出てくる心配点は主に次のことです。

  • 職務経歴が短い
  • 転職、退職理由をなんと答えれば良いのか分からない
  • 短期離職者なんて相手にされなさそう

このことから「転職できなさそうだな」と考えている人は数多くいると思いますが、そんなことはありません。

それはなぜなら、企業は、若手人材に能力や経歴を求めてはいないからです。

むしろ、仕事に対するモチベーションであったり向上心の方を重要視して採用にあたっています。

したがって、あなたがいま心配しているようなことに関してはまったく気にする必要はありません。

労働者の気持ちに寄り添おうとしない企業で3年間もの間「仕事に疲れた」と考えて働き続けるよりも、新たなもっと働きやすい転職先を見つけるほうが先決です。

また近年、どこの企業も人手不足であり、特に若い人材を欲しがっているので20代若手の転職市場は急速に拡大しています。

それに伴って、20代の若手向けの転職サービスも数多く登場しています。

そういった第二新卒専門の転職エージェントを使えば、求人はいくらでも見つかります。

しかもそういった第二新卒向けの転職エージェントは、新卒にも負けないような、優良企業や大企業から有名ベンチャー企業まで多種多様な求人を扱っています。

こういった転職エージェントをうまく利用することも、20代の転職活動を成功させるための秘訣になってきます。

20代若手のための転職エージェントは下記の記事で確認

新入社員や若手社員の離職理由は?

では実際に、新入社員や若手社員の離職理由を見てみましょう。

次のグラフは、厚生労働省が所管する独立行政法人、労働政策研究・研修機構が新卒3年以内離職者を対象に行った離職した理由のアンケート結果になります。

新入社員や若手社員の離職理由は?

(労働政策研究・研修機構)

このアンケートは複数回答可のアンケートで、女性(白い棒グラフ)と男性(灰色の棒グラフ)の回答をまとめたものにまります。

このグラフからも分かるとおり、労働者が望む「ライフワークの充実」「給与体制の充実」「自分の望む充実した仕事内容」の欠如が主な離職理由になっていることが分かります。

つまり、企業が労働者の声に応える努力を怠っていることが主な離職理由となっています。

だからといって、この現実を直視し労働者に対する姿勢を考え直すという企業はまだまだ少ないのが現状です。

企業側にあなたが求めているものを期待してもしかたがありません。

上でも述べたとおり、自分の仕事に対する姿勢を考え直すことが悩みや不満を軽減する近道になることを頭に入れておきましょう。

会社のために働く必要はない!

新卒や若手社員の方の「仕事に対する姿勢」で、もっとも重要なことの1つは「自分のために働く、会社のために働く必要はない!」という姿勢です。

仕事に対する考え方が変わって、会社のために働くというプレッシャーから解放されて、きっと仕事が楽しめるようになるはずです。

また、いつまで経っても労働者の気持ちに寄り添おうとしない企業は、今後の労働環境が多様化する社会の中での必要性が薄れてくることは間違いありません。

そんな企業で働いている方は、早めに転職を考えましょう。

なにごとも早めの切替しが大切です。

ジョブハンティング.comは、労働者であるあなた自身の思想がこの社会で最も重要視されるべきだと考えています。

会社のために働く必要はない、自分のために働きましょう!