3月の企業エントリー、6月の採用選考開始までに何をすれば良い?|新卒の就職活動
- 「エントリー」とは、個人情報を企業に渡し採用選考参加の意思を表明をすることで、就活生と企業の最初の接点になるアクションのこと
- エントリー開始、採用選考開始前までに特に重視しなくてはならないことは次の5点
1.大学の単位取得
2.業界や企業の情報収集
3.就活情報サイトに登録し、利用
4.自己分析
5.採用選考試験(SPI)の対策 - 新卒の就職活動では、他の就活生に遅れを取らないように、一歩先を行けるように早め早めのアクションが大切
企業エントリー開始、採用選考開始までに何をすれば良いのかを解説
もうすでに自己分析や業界と企業研究まで終わっている方、夏から冬にかけて企業のインターンシップに参加したという方、まだ何も手を付けていない方、ひとりひとり就活の進み具合は違うと思います。
エントリーが開始すれば、すぐに企業説明会が開催されたり、エントリーシート(SE)の提出がはじまったりと、新卒の就活生にとって非常に忙しい時期になるかと思います。
そして、気がつけばあっという間に6月の採用選考の本番を迎えることになるでしょう。
就職活動を成功させるためには、計画性を持つことはとても大切です。
まだ就活に関してほとんど手を付けていない人というのは、3月の企業エントリー、6月の採用選考開始までに実際に何をすれば良いかを理解していない、イメージできていないからではないでしょうか?
3月になって慌てて準備を開始したりすることがないように、企業エントリー開始、採用選考開始までに何をすれば良いのか、実際に就活を行った先輩の意見を参考に説明したいと思います。
また今回の記事で使用しているデータは、株式会社リクルートキャリアが実施した「就職プロセス調査」の調査結果を元にさせていただきました。
企業に「エントリー」するとはどういう意味?
ほとんどの就活生はすでに知っているとは思いますが、まず、企業に「エントリー」するとは具体的にどういうことなのかをおさらいしたいと思います。
就職活動における「エントリー」とは、簡単に言えば、個人情報を企業に渡し採用選考参加の意思を表明をすることで、就活生と企業の最初の接点になるアクションです。
エントリーは、企業の採用ページやリクナビやマイナビといった就活サイトなどから行うことができます。
また、「プレエントリー」という言葉もありますが、その名のとおりエントリーの前段階のアクションのことを指しています。
一般的に、企業の採用ページや就活サイトに登録する行為、そして興味のある企業に資料請求を行うことなどの行為を「プレエントリー」と呼びます。
企業によっては、エントリーとプレエントリーを区分けしていないところもあります。
エントリー開始時期、締め切り時期は企業によって異なっていたりするので、スケジュール管理には細心の注意を払いましょう。
当たり前の話ですが、エントリーを逃すとその企業の採用選考を受けることはできません。
エントリーだけに限らず就活のすべてのアクションに関して、早め早めの行動をするように心がけましょう。
エントリーをしたからといって、必ずその企業の採用選考に参加しなくてはならない!ということではありません。
興味があるのなら、エントリーだけはしておいても損はありません。少しでも就活成功の可能性を高めるために、数多くの企業へエントリーするようにしましょう。
エントリーすると出来るようになること
企業にエントリーをすると、主に以下のようなことが出来るようになります。
- 企業説明会への予約
- 会社説明の資料請求
- エントリーシートのダウンロード、提出
- 筆記試験、SPIの受講
エントリー、採用選考開始までにするべきこと
ここからは、株式会社リクルートキャリアが調査を実施した「就職プロセス調査」の結果を元に、新卒の就活生は3月の企業エントリー、6月の採用選考開始までに何をすれば良いのかについての話をしていきます。
採用広報活動解禁(3月)までに力を入れて実施すべき活動
下記のグラフは、”12月1日時点での就職志望者に、就職活動を控える2019年卒の後輩へのアドバイスとして、企業の採用広報活動解禁(2018年3月1日)までに、力を入れて実施すべき活動”について聞いたアンケートの結果です。
ここで言う、「採用広報活動」とはエントリーや企業説明会のことを指しています。
引用元:【確報版】「2017年12月1日時点 内定状況」就職プロセス調査(2018年卒) 株式会社リクルートキャリア
1.大学の単位を最優先しよう
エントリー開始までに力を入れて実施すべき活動で、もっとも多かった回答が「大学の単位を取る」でした。
去年就活を行っていた人の全体の79.7%が「とてもそう思う」、17.1%が「ややそう思う」と答えています。
満場一致で、3月のエントリー開始までにもっとも優先すべきは学業だと答えた結果となりました。
やはり、いくら就活生と言えど大学生にとってもっとも重要なものは学業であることは間違いありません。
下記の実際の意見で述べられているとおり、「内定が出ていても卒業できなければ意味がないから」という意見は、まさにそのとおりです。
【特に力を入れて実施するべきだと思うことと、その理由】
(文系、女性)
単位は頑張って取っておいた方が良いと思います。
内定が出ていても卒業出来なければ意味がないからです。
また、自分がそれまで周りに貢献してきたことやしていることについて出来る限り思い出してまとめておくと、スムーズにエントリーシートが書けたり、面接でも堂々と自己アピール出来ると思います。
エントリーシート対策は就活解禁前からでも出来たので、やっておけば良かったと少し後悔しています。「就職プロセス調査」より
2.業界や企業の情報収集をしよう
エントリー開始までに力を入れて実施すべき活動で、次に多かった回答は「企業/業界について広く情報収集をする」でした。
去年就活を行っていた人の全体の62.4%が「とてもそう思う」、32.4%が「ややそう思う」と答えています。
業界や職種、企業研究などは就職活動の中でもとても時間のかかる作業になります。
3月のエントリー時期がはじまり就活が本格化してからでは、なかなか研究の時間は取れません。
さらに、エントリーの受付が開始してから時間の無いなかエントリーする企業を選ぼうとすると焦りが生じて、それが企業選択のミスに繋がりかねません。
また、そんな状況下だとスケジュール管理もままならないまま就活を進めていくことになってしまい、エントリーするべき企業へのエントリーを忘れてしまったりと不測の事態が起こりやすくなってしまいます。
こういったミスだけは就職活動において絶対に避けなければなりません。
すでに業界や職種、企業研究を終えているという方もいるとは思いますが、本当に必要な情報を充分集めきれたという人はほとんどいないと思います。
限られた情報源に頼るのではなく、新聞やニュース、本、雑誌、インターネット、知人などのさまざまな媒体を通して情報を収集してみましょう。
業界や職種、企業研究はいくらやっても損をすることはありませんし、人としての知見を養う上でもとても重要なアクションです。
【特に力を入れて実施するべきだと思うことと、その理由】
(文系、女性)
企業、業界について情報収集をする。
就活が本格化したら時間が限られていると感じたため、早いうちから世の中や企業について理解を深めておくと良いと思うから。(文系、女性)
業界を絞ることです。
なぜなら、志望動機を書く時や企業を選ぶときに役に立ちます。
あと迷いにくいからです。「就職プロセス調査」より
3.就活情報サイトに登録し、利用してみよう
エントリー開始までに力を入れて実施すべき活動で、3番目に多かった回答は「就職活動生向けの情報サイトに登録する」でした。
去年就活を行っていた人の全体の59.1%が「とてもそう思う」、32.4%が「ややそう思う」と答えています。
この回答が多いのはわたしにとって意外な結果でした。
なぜなら、就活生ならあたりまえに就活情報サイトを駆使した就職活動を行っているものだと考えていたからです。
このアンケートは、エントリー開始までに ”力を入れて” 実施すべき活動という質問なので、実際に登録して利用していたが、あまり活用はしていなかったという人が多かったのかもしれません。
就活情報サイトは登録しておくだけで、さまざまな情報を入手できるのでとても便利です。
情報量も非常に多く就活生には必須のアイテムだと私は考えています。
その反面、多すぎる情報に踊らされて、いずれは面倒くさくなって見なくなってしまうなんてこともあるのかもしれませんね。
こういった就活情報サイトを使う場合の最大のポイントは、どの情報が重要であるかを見極めることです。
一辺倒に、流された情報をそのまま受け取るのではなく、必要な情報と不要な情報を分けて考える必要があります。
このことを頭に入れて、就活情報サイトのメリットである情報量の多さを最大限に活かしましょう。
【特に力を入れて実施するべきだと思うことと、その理由】
(文系、女性)
情報サイトに登録する。
そうすればいろんな情報が記載されてるので為になるから。「就職プロセス調査」より
4.自己分析をしよう
エントリー開始までに力を入れて実施すべき活動で、4番目に多かった回答は「自己分析をする」でした。
去年就活を行っていた人の全体の58.2%が「とてもそう思う」、33.1%が「ややそう思う」と答えています。
みなさんが思いのほかおろそかになってしまうのがこの自己分析です。
就職活動において自己分析の役立つ場面は数多くあります。
まずはじめに、企業選択をするときです。
自己分析により自分の本質が見えていれば、実際に何をしたいのか、将来どうなりたいのか、それらを達成することができる企業はどこなのか、をイメージしやすくなります。
また、応募書類である、エントリーシート(ES)や履歴書を書く場合にももちろん役立ちます。
さらには、面接での受け答えでも役に立ちます。
自己分析をして、自分のこれまでの過去の経験や未来の目標の整理ができていれば、より面接官に対して納得のいく、魅力的で迫力のある回答ができることは間違いありません。
自己分析は就職活動の要です。
まだ自己分析をしていない、充分に実施していないという人は、他の何よりも優先してまずは自己分析を実施してください。
【特に力を入れて実施するべきだと思うことと、その理由】
(理系、女性)
自己分析をして、何らかの企業のESをまず書いて形にしてみること。
実際に文字にして書いてみると、発想が膨らみます。「就職プロセス調査」より
5.採用選考試験(SPI)の対策をしよう
エントリー開始までに力を入れて実施すべき活動で、5番目に多かった回答は「Webテストや筆記試験対策をする」でした。
去年就活を行っていた人の全体の52.2%が「とてもそう思う」、33.2%が「ややそう思う」と答えています。
わたしの知る限り、就職が決まらずに大学を卒業し既卒になってしまったという人の中には、この選考試験対策を怠ってしまったことが原因となっている人は少なくありません。
エントリーが開始してからこれらの試験の対策をするのでは、面接の練習に時間を割くことが難しくなってしまいます。
採用選考の本質は面接です。3月からは6月の採用選考開始に備え、面接の練習に重点を置くべきでしょう。
その前段階である、筆記試験やSPI試験に関しての対策はエントリー開始の3月までに終わらせるようにしましょう。
【特に力を入れて実施するべきだと思うことと、その理由】
(文系、男性)
エントリーシートを書く・WEBテストや筆記試験対策する・選考の早い企業を受ける。
就職活動が始まると、このようなものはする時間がなく、早い時期から完璧に仕上げる必要があると思います。
また、多くの企業を受けることで、面接の練習もでき、内々定をもらうと少しはリラックスして、就活できると思います。「就職プロセス調査」より
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まとめ|エントリー開始前の事前準備をしっかりと
新卒の就職活動において、3月の企業エントリー、6月の採用選考開始までに何をすれば良いか悩んでいる方は、その悩みが少しは解消されたでしょうか?
就活本番の3月の企業エントリー(採用広報活動解禁)の前でもやることは山積みです。
今回のおさらいで、エントリー開始、採用選考開始前までに特に重視しなくてはならないことは以下のとおりになります。
- 大学の単位を最優先
- 業界や企業の情報収集
- 就活情報サイトに登録し、利用
- 自己分析
- 採用選考試験(SPI)の対策
少しでも他の就活生に遅れをとらないよう、採用選考でリードできるよう、しっかりとエントリー開始前の事前準備を怠らずに就職活動を進めていきましょう。