介護職員等ベースアップ等支援加算と介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算

介護職員等ベースアップ等支援加算と介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算

介護職は今後、ますます需要が伸びていくと言われています。しかし、介護職は仕事内容のわりに給与が安いというようなイメージもあり、介護職人材は一向に増えません。この社会問題を解決しようと厚生労働省はいくつかの制度を設けています。

介護職員等ベースアップ等支援加算は、令和4年10月から臨時の報酬改定を行い、処遇改善加算Ⅰ~Ⅲのいずれかを取得している事業所に対して、審査を経て国保連より加算が支払われる制度です。これにより介護職の収入を3%程度(月収平均9,000円)引き上げることが可能となります。

また、介護職員処遇改善加算介護職員等特定処遇改善加算は、介護職員や経験・技能のある介護職員に対して、特定の要件を満たし都道府県等に計画書を提出すると加算される制度です。

介護職員処遇改善支援補助金を取得(届出)している事業所における介護職員(月給・常勤の者)の平均給与額について、令和3年12月と令和4年9月の状況を比較すると、1.7万円増えていることが分かります。

 令和3年12月令和4年9月差(令和4年-令和3年)
介護職員30.0万円31.7万円1.7万円
看護職員35.5万円37.3万円1.8万円
生活相談員・支援相談員32.7万円34.2万円1.5万円
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士又は機能訓練指導員34.2万円35.4万円1.2万円
介護支援専門員34.8万円36.1万円1.3万円
事務職員29.5万円30.7万円1.2万円
調理員24.9万円26.0万円1.1万円
管理栄養士・栄養士30.1万円31.6万円1.5万円

介護職員等ベースアップ等支援加算を取得(届出)している事業所における介護職員(月給・常勤の者)の平均給与額について、令和3年12月と令和4年12月の状況を勤続年数別に比較すると、勤続年数にかかわらず増えていることが分かります。

 令和3年12月令和4年12月差(令和4年-令和3年)
全体(平均勤続年数8.7年)30.0万円31.8万円1.8万円
1年(勤続1年~1年11か月)24.6万円28.1万円3.5万円
2年(勤続2年~2年11か月)27.2万円28.8万円1.6万円
3年(勤続3年~3年11か月)28.0万円29.7万円1.7万円
4年(勤続4年~4年11か月)28.4万円30.3万円1.9万円
5年~9年29.5万円31.1万円1.6万円
10年以上33.0万円34.6万円1.6万円

【参考 令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要】

Posted by キョウ