就職、転職活動の初めの一歩、自己分析の方法を徹底解説!

自己分析自己分析

今回のポイント
  • 就職、転職活動を成功させるために一番大切なのが『自己分析』
  • 自己分析の最大の目的は、自分自身をよく知り、それを他の人に上手く伝えられるようにすること
  • ここで紹介している方法で自己分析を進めていき、あなた自身はどんな人間であるのか、どんな仕事に就きたいのかを理解しよう
就職、転職活動の初めの一歩、自己分析の方法を徹底解説!

就職活動における自己分析とは?

就職活動、転職活動をする上で一番大切になるのが自己分析です。

応募書類作成を始めるために、まずは、自分自身のことを知らなくてはなりません。

自分の性格は?自分の過去の経験は?どんな才能、素質をもっているのか、などなど多様な面から自分を見つめなおす必要があります。

また、自己分析は応募書類の作成だけに留まらず、その後の就職面接でも役立ちます。面接官が一番知りたいことは、あなた自身がどんな人間であるかということです。

あなた自身であなたのことを一番知って、それを他の人に上手く伝えることができるようになる、それが自己分析の最大の目的です。

したがって、自己分析は必ず一番初めに行いましょう。

自己分析で得た結果は、履歴書、職務経歴書に反映され、また、面接のときには様々な質問に対する回答へと変化します。

この作業は、就職、転職活動の全ての基盤となることを頭に入れて、妥協せず徹底的に自分を掘り下げていきましょう。

次に自己分析の具体的な方法をご紹介します。

自己分析の方法

自己分析の方法ステップ1:ライフインベントリー/キャリアインベントリーシートの作成

ライフインベントリー、キャリアインベントリーシートを下記に記載しているものを参考に作成してみましょう。

いつどのようなイベントが起きて、どのような影響をあなたに与えたか、そして、その時期に起きた成功談、失敗談も記入してみましょう。

また、その時期のあなたの満足度を表の一番上にグラフで示します。

細かい事柄について書く必要はありません。その時期に起きた、もっとも影響のあったイベントについてのみ書いてみましょう。

(例)ライフインベントリー/キャリアインベントリーシート

ライフインベントリーシート

このインベントリーシート作成の目的は、あなたの価値観、行動特性を読み取ることです。

このシートを作成し終えたら見返してみましょう。

あなた自身のことを客観的に見ることができるはずです。

どんな事柄に影響を受けてきた人物か、どんな成功や失敗をして、今あなたが感じられることは何か、等を見つめ直してください。

今後あなたの進むべき道が少しは見えてくるはずです。

自己分析の方法ステップ2:成功・失敗体験を掘り下げる

ライフインベントリーシートに記入した、成功体験、失敗体験についてさらに掘り下げてみましょう。

転職活動をされている方は、キャリア上の成功体験、失敗体験について掘り下げるようにしましょう。

成功体験について、次の項目に沿って詳しく書いてください。

成功体験

  1. どのようにして成功したか(ストーリー)
    1つの出来事を詳しく思い出しましょう。
  2. 成功の要因は?
    その出来事を細かく分析します。
  3. この経験で身に着けたスキル・知識は?
    分析結果をスキル(転職活動の方はビジネススキル)・知識に置き換えます。
  4. この経験を振り返っての学びは?
    さらに、その出来事から得た学びを書きだします。

成功体験と同様に、失敗体験についても次の項目で詳しく書きましょう。

失敗体験

  1. どのような失敗をしたか(ストーリー)
  2. 失敗の要因は?
  3. どのようにすれば失敗を避けられたか、その当時不足していたスキル・知識は?
  4. この経験から学んだこと。その後、何か改善を試みているか。

自己分析の方法ステップ3:ビジネスに必要な基礎能力の採点

次の項目に対し、五段階(1点~5点)で自己採点を行いましょう。

高得点はあなたの強み、低得点はあなたの弱み(今後の課題)として認識しましょう。

履歴書、職務経歴書作成の際にこのビジネスに必要な基礎能力の採点を見直しましょう。

  1. 主体性
  2. 働きかける力
  3. 実行力
  4. 課題発見力
  5. 計画性
  6. 創造力
  7. 発信力
  8. 傾聴力
  9. 柔軟性
  10. 状況把握力
  11. 規律性
  12. ストレス耐性

自己分析の方法ステップ4:ビジネスに対する基本姿勢の採点

次の項目に対し、五段階(1点~5点)で自己採点を行いましょう。

高得点はあなたの強み、低得点はあなたの弱み(今後の課題)として認識しましょう。

履歴書、職務経歴書作成の際にこのビジネスに対する基本姿勢の採点を見直しましょう。

  1. 仕事に取り組む姿勢
  2. 人に対する姿勢
  3. 組織に対する姿勢
  4. ステークホルダー(利害関係者)に対する姿勢
  5. 時間に対する姿勢
  6. コストに対する姿勢
  7. 情報に対する姿勢
  8. 知識・能力向上に対する姿勢
  9. 問題(失敗)に対する姿勢

自己分析の方法ステップ5:仕事とプライベートの価値観の採点

次の項目に対し、五段階(1点~5点)で自己採点を行いましょう。

この採点の目的は、あなたの力を発揮できる環境・フィールドを知ることです。

あなたが会社、社会において大切にしていること

  1. 出世
  2. 肩書
  3. 世間体
  4. 達成感
  5. 社会貢献
  6. プライド
  7. 信用
  8. 安定
  9. 人的ネットワーク
  10. チャレンジ

あなたがプライベートにおいて大切にしていること

  1. 家族
  2. 健康
  3. 趣味
  4. 財産
  5. 友人
  6. 時間
  7. 将来
  8. 地域社会
  9. 自由

自己分析の方法ステップ6:選択肢決定シート

次の項目に対し、五段階(1点~5点)で自己採点を行いましょう。

これらの項目で採点を行っておけば、会社選びをする際に重要視するポイントが一目で分かるようになります。

  1. 給与
  2. 通勤条件、勤務地
  3. 経営者の魅力
  4. 社風
  5. 知名度(ブランド)
  6. 社会貢献度
  7. 規模
  8. 将来性
  9. 安定(上場/非上場)
  10. 仕事のやりがい
  11. 昇進の可能性
  12. 教育制度
  13. 労働時間
  14. 休日日数
  15. 土日休み
  16. 福利厚生
  17. 女性活用、母性保護
  18. 平均年齢
  19. 定年制度
  20. 退職金制度
  21. オフィス環境
  22. 転勤の有無
  23. 雇用形態

自己分析の方法ステップ7:これまでの自己分析の結果を見返してみよう

最後に、ステップ1~6で得た自己分析の結果を見返してみましょう。

自分はいままでどのような歴史を歩んできたのか?どのような経験を積んできたのか?

仕事の能力や姿勢、意欲は?

仕事とプライベートに対する価値観は?

どのような会社で働きたいのか?重視する項目は?

などなど、就職や転職活動で必要不可欠な要素が全て可視化されているはずです。

この自己分析の結果はウソはつきません。この結果をベースにして就職先を決めたり、選考の優先順位をつけたりしながら就活、転職活動を進めていきましょう。

自己分析は就職、転職成功への第一歩

自己分析とは何か、具体的にどのような方法ですれば良いのか、ということを理解できましたか?

今から、就職、転職活動を開始しようとしている人は、早速自己分析をはじめましょう。

この自己分析という作業をしっかりと済ませておけば、会社選びの際、履歴書、職務経歴書を作成する際に非常に役立ち、作業が捗ります。

自己分析を徹底的に行いあなた自身がどんな人間であるかを知ることが、就職、転職成功への第一歩です。