看護師の転職を成功させるために必要なこと
ここでは、看護師の転職を成功させるために必要なことを説明していきます。
- 転職の目的は何ですか?
- 未来のなりたい自分を想像してみよう
- 転職に向けて計画を立てよう
- 自分の思考のクセを知ろう
- 希望条件すべてを満たす職場は存在しません
- 特定の希望条件だけで、安易に転職先を選択しない
転職の目的は何ですか?
転職するにあたって、まずはどうして転職しようと思ったのかを考えてみましょう。「人間関係が嫌になったから」「頑張っているのに評価してもらえないから」「一生懸命働いても給料が上がらないから」「残業や夜勤が多くて自分や家族との時間が持てないから」人それぞれ、転職を考える理由は異なると思います。
「職場の雰囲気が嫌だから」「仕事が大変で疲れるから」「そもそも何のために働いているのか分からなくなったから」と漠然とした転職理由はやめましょう。転職を成功させるために一番重要なことは、面接で企業への意気込みを語ることでもなく、模範解答のような選考書類を作ることでもありません。「どうして転職したいのか/しようと思ったのか」を明確にすることです。
「ぶれない軸(転職理由)を持つこと」それが転職成功のカギになります。
未来のなりたい自分を想像してみよう
転職の明確な理由を考えたら、次は「未来の自分」を想像してみましょう。3年後、5年後、10年後、自分はどんな職場で、どんな人たちと、どんな仕事をしていたいか。「まだ転職もしていないのに、そんなことまで考えている余裕なんかない」と思われるかもしれません。
しかし、今の職場で悩んでいる方は、転職してもまた同じことで悩む場合が多いです。「転職を考える今の自分」が「理想の転職を叶えた未来の自分」に近付くためにはどうしたらいいか、考えを巡らせてみてください。未来を想像することは、看護師転職エージェントを利用する際の、希望条件にも繋がっていきます。
転職に向けて計画を立てよう
計画を立てる前に、まずは「やることリスト(行動の一覧表)」を作ってみましょう。行動を具体化することで、転職に向けての意識が高まります。次はそこに日付や時間など、具体的な数字を書き込み、行動の順番を時系列に並べてみてください。できれば、どこで、誰と、どんなことをしているか、行動の理由付けや転職の目的などを書き込むことで、転職がより現実のものになってきます。
看護師転職エージェントを利用する場合には、転職準備開始~転職完了までの期間を3ヶ月程度で設定しておきましょう。看護師転職エージェントでは、長期的なサポートを受けることが難しいこともあります。半年〜1年と中長期ともなれば、転職活動自体に集中できなくなってしまうからです。
そして忘れてはいけないのが、転職活動中であっても、現在勤めている職場での仕事は、きちんとこなすようにしましょう。「もうすぐ辞めるから、ほどほどにやればいいや」と半端な気持ちで終わることがないよう、最後までプロ意識を持って行動してください。
自分の思考のクセを知ろう
「他人を受け入れる/批判する」「物事を客観的に考える/主観的に考える」「何事にも柔軟に対応できる/1つの物事に囚われてしまう」「他人の考えに同調したり、一緒に考えられる/決めつけてしまう」「間違いは素直に謝れる/目には目を歯には歯を」「最善を考える/最悪を考える」「価値観を共有する/押し付ける」「論理的/直観的」
転職を決めた時、自分は何を考え、何を思ったのか。自分のどういう思考や性格がそうさせたのかを考えてみてください。自分と向き合うことで、自分の強みや自分に足りないものが見えてきて、今後の仕事や成長に役に立つと思います。
希望条件すべてを満たす職場は存在しません
看護師転職エージェントを利用したからといって、担当のキャリアアドバイザーが希望条件すべてを満たす求人を探してきてくれるとは限りません。希望に近いものはあっても、100%一致することはほぼないと思ってください。希望条件を一覧にして、「ここは絶対に外せないという条件」「できたら叶えて欲しいという条件」を10個以内でまとめてみましょう。その中で優先順位を付けることで、転職エージェントの担当キャリアアドバイザーが求人を探す手助けになります。
転職したことで、不安や不満が解消できることも多いですが、その反対もあることを忘れないようにしましょう。「あなたにとって完璧な職場は存在しない」ということを肝に銘じてください。
特定の希望条件だけで、安易に転職先を選択しない
早く転職したいという焦りから、よく調べたり確認せずに、転職先を決めてしまう方がいます。給与や待遇、勤務形態、勤務地など、良さそうな求人を見つけても即決はせず、すべての内容によく目を通すようにしてください。そこに書かれていること以外にも、気になることは転職エージェントの担当キャリアアドバイザーに相談して、細かく情報収集を行いましょう。また施設見学を行っているところもありますので、そういった機会を利用するのもいいでしょう。