入社したけど辞めたい!上手に退職を伝える3つのコツ
- 退職についての話は最初に直属の上司に伝える
- 退職の意志が固いならば電話やメールではなく直接話して伝える
- 退職の話で怒られるような職場ならば「退職したほうがいい」と考える
上手に退職を伝えるコツを紹介
入社することも大変ですが、退職を申し出ることは入社するとき以上に緊張することかもしれませんね。
最近では、退職代行サービスを利用し退職をお願いする新入社員も増えているようです。
そこで今回は、入社して間もないタイミングで退職を伝えるときの3つのコツをお話しします。
コツ1:退職についての話は最初に直属の上司に伝える
入社してしばらくすると、外からでは見えなかった会社の内面に気がつきます。
理想と現実のギャップが、自分の許容範囲ならばいいのですが、中には「この会社ではこれ以上働くことができない」と思うくらいのギャップがあることもあるのです。
一般的には、入社して3年間は我慢したほうがいいといわれています。
なぜならば、入社して間もなく退職して転職活動を始めてしまうと、次の会社でも「すぐに辞めるかもしれない」と思われてしまい、なかなか面接が通らない傾向があるからです。
しかし「3年間は我慢したほうがいい」という常識は変わりつつあります。
むしろ最近は、同じ会社で5年、10年と長期で活躍することが難しい場合もあります。
また、定年まで1つの同じ会社で働けるという保証はどこにもありませんし、終身雇用という考え自体が昔のものであるという意識は皆さん少なからず持っているのではないでしょうか。
働き方改革や会社のあり方がどんどん変化しているため、働く側も勤続3年が過ぎれば、次の働き方を考えたほうがいい時代になっているのです。
会社側も「採用したら定年まで働く」とは思っていないでしょう。
いわゆる「できる人」ほど、一つの場所で安定することを求めてはいません。
昔ほど「退職」は悪いイメージではないのです。
しかし、入社して間もなく退職を申し出ることは後ろめたいでしょう。
つい、同期入社の友達に「辞めるかも」とボロッと話してしまうことがあります。
一度自分の口から出た言葉は、どんどん広がっていくものです。
お酒の場やラインのやり取りの中で、軽く「辞めたい」「辞めるかも」という言葉は出さないようにしましょう。
退職を決めたのならば、まず最初に直属の上司に話をしましょう。
直属の上司とは、自分に一番近い席に座っているものです。
周囲の人たちが席をはずしたタイミングで「ちょっとお話ししたいことがあります」と小さな声で言ってみましょう。
ほとんどの上司ならば「話したいこと」が退職についての話であろうと察するでしょう。
直属の上司が嫌いな場合、直属の上司を飛ばして、さらに上の上司に直接話をしたいと思うこともあります。
しかし、会社は組織です。退職するまでは、組織の一員として序列は守りましょう。
退職するときに上司との関係がこじれてしまうと、転職活動にまで悪い影響が及ぶこともあるのです。
転職活動中は、転職面接を受けた先の人事部から前会社に電話がくることもあります。
そのときに悪い情報が出されないようにするためにも、できるだけもめ事はおこさないようにした方が得です。
コツ2:退職の意志が固いならば電話やメールではなく直接話して伝える
退職の意志が固いならば、間接的に伝えずに直接話をしましょう。
最近は、退職の意志を代行業者に依頼して上司に伝えてもらう人もいますが、上司の年代ではなかなか受け入れがたいことです。
退職を申し出ることは勇気が必要ですが、きれいに退職するためにも自分の口から伝えてみましょう。
会社を休むときに、上司にラインやメールで連絡する社員も増えていますが、退職については直接話をします。
ただ、社員の人数が多く、なかなか上司と二人になれるタイミングがない場合は、メールで「お時間をいただけますか」と送ってもいいでしょう。
しかし、メールやラインの中で「退職」という言葉はださないようにしましょう。
なぜならば、メールやラインで前もって「退職したい」という気持ちを上司に伝えてしまうと、上司は前もって対策を考えることができます。
最近はどこの会社も人手不足のため、できれば退職させたくはないのです。
さらに上の上司に相談したらり、さまざまな口実を作って引き止められてしまうかもしれません。
上司の素直な反応を伺うためにも、退職という言葉は直接会って話をするときに初めて伝えたいものです。
コツ3:退職の話で怒られるような職場ならば「退職したほうがいい」と考える
新入社員や若い社員が、なかなか自分で退職を申し出られない理由は「怒られるかもしれない」と思うからだといわれています。
たしかに、会社は多額のお金を使って採用活動をしています。
採用して間もなく退職されてしまえば、採用した人の責任が問われることもあるかもしれません。
しかし、入社して間もなく退職することは珍しいはなしではないのです。
新入社員や入社間もない人が「退職したい」と言い出したからといって、オロオロするような会社はリスク管理ができていないのかもしれません。
もしも「退職したい」と上司に伝えたとたんに態度が豹変したり、脅したりされたときには「辞めてもいい会社だった」と思っていいでしょう。
部下や社員の話を冷静に聞くことができず、すぐに感情的になるような上司や会社の下では長く働き続けることは難しいのです。
直属の上司に直接退職の話をしたときに、あまりにも感情的になって話が続かないようなときには、さらに上の上司に話を持っていきましょう。
退職する人の中には「どうせ辞めて関係なくなる会社だから、どうなってもいい」と思う人もいるようです。
しかし、退職後は転職活動が始まります。転職は就職とは違い、前の勤務先に電話で「人柄調査」をされる可能性もあるのです。
退職するときには、よりよい転職先を見つけるためにも、お互いに気持ちよく終わることができるようにしましょう。
まとめ|退職をためらう必要はない
「会社を辞めたい」と思っていても、入社してまだ日が浅いためにためらってしまう人はたくさんいます。
しかし、入社して3年以内の人の早期退職率は約3割というデータが示すように、早期の退職は決して珍しいものではありません。
雇用する側の会社もそれを理解して毎年の採用人数を決めています。
なので、もしいまあなたが退職を考えているのならば、何もためらう必要はありません。
今回紹介した”上手に退職を伝える3つのコツ”を実践して、気持ちよく次のステップに進んで行きましょう。