就活のエントリーシート(ES)の作成方法と書き方のポイント3つ
- 採用担当者の目に留まりやすい、魅力あるエントリーシート(ES)の作成を心がける
- 魅力あるエントリーシートの書き方のポイントは3つ、『全ての設問に対し自分をアピール』『数字でアピール』『1つの設問に対し1つの事柄に絞って解答』
- エントリーシートには4種類の設問がある。具体的な設問の例を挙げて紹介
エントリーシートには大きく分けて4種類の設問がある
エントリーシート(ES)には大きく分けて4種類の設問があります。
『志望度や熱意に関する質問』『能力や知識に関する質問』『経験に関する質問』『人柄に関する質問』です。
それらの設問に対し、エントリーシートを魅力的に書くためのポイントをまとめました。
採用担当者に「この学生に是非会ってみたい!」と思わせるようなエントリーシート作成を心掛けましょう。
魅力のあるエントリーシート(ES)の書き方のポイント
1.全ての設問に対し、自分をアピール
エントリーシートの提出から他の学生との就活競争ははじまっています。
エントリーシートの全項目に関して、”自分自身をその企業に売り込む”ということを念頭に入れて回答しましょう。
2.数字でアピール
普段の生活からも分かるように数字は普通の文字よりも目立ちます。
つまり、採用担当者の目にも留まりやすいということです。
学業や部活動の成績や過去の経験で、数字をアピールできる成績などを残している人は積極的にそれらの数字をエントリーシートに盛り込みましましょう。
3.1つの設問に対し、1つの事柄に絞って回答
エントリーシートで良く見られる失敗例が、1つの回答欄に複数の事柄に関する情報を書いてしまう失敗です。
複数の事柄を書いてしまうとひとつひとつの内容が薄くなりがちで、採用担当者に充分に印象を与えることができません。
1つの回答欄には1つのことに焦点を当ててそれを掘り下げてアピールするように回答しましょう。
エントリーシート(ES)には4種類の設問が。それぞれに対する回答のポイント
エントリーシートにある4種類の設問に回答するときのポイントを紹介します。
エントリーシートの設問はどれも似たようなものばかりです。
設問の文章に多少違いはあると思いますが、根本的に聞かれていることは下記に紹介している4種類の質問のどれかになることがほとんどです。
したがい、それらの4種類に関する回答を時間を掛けて一度考えてしまえば、その後エントリーシート作成にあたり苦労することはほとんどありません。
各企業独自の設問がある場合のみ回答を考えれば良くなります。
就活をしていたらいつかは考えて書かなくてはいけないのがエントリーシートです。
4種類の設問に関するあなたなりの回答を今考えてしまい、あなた自身のエントリーシートの基礎を早めに構築しておきましょう。
1.志望度や熱意に関する質問
具体的な設問の例:
「将来どのような仕事がしたいですか?」
「この業界に興味を持った理由を教えてください。」
「この業界の中でもなぜ当社を選びましたか?」
「働く上で大切にしたいことは何ですか?」
「企業を選ぶときに重要視している基準はなんですか?」
「入社後携わりたい事業を教えてください。」
エントリーシートの設問において、もっとも注目されるものが志望動機や仕事、事業に対する熱意です。
志望動機や熱意がはっきりと明確であることは高評価に繋がります。
その理由はとても簡単で、全ての企業は、長く会社に勤め、企業成長のために努力してくれる人材を確保したいからです。
したがい、その企業に対する明確な志望動機や熱意をもっている人は、モチベーションを保って仕事に従事してくれる可能性が非常に高くなるので、採用担当者に好印象を与えることができます。
また、あなた独自の考えや、経験を持っているからこその事柄を書ければベストです。
志望動機の構成は次の1~6のようにすると綺麗にまとまり、採用担当者にしっかりと伝えることができます。
1. 志望動機を簡潔にまとめる
冒頭に、志望動機はこれ!と言ってから説明に入ると非常に読みやすい文章になります。
いきなり説明や理由などから書きださないように注意しましょう。
2. その業界に興味を持った理由
3. その業界でやりたいこと、達成したいこと、携わりたいこと
4. その企業を選んだ理由(なぜその企業なら上記の項目3で説明したことが達成できるのか)
5. そのやりたいことがなぜあなたなら達成できるか
この項目を考えるのは非常に難しいと思いますが、何か考えられる能力や経験がある方は必ず書きましょう。
”あなただからこそ” の価値をアピールできている人は選考において非常に有利になります。
6. 志望動機を簡潔にまとめる
2.能力や知識に関する質問
具体的な設問の例:
「研究内容を教えてください。」
「学業、ゼミなどで取り組んだ内容はなんですか?」
「得意だった受講科目はなんですか?」
志望動機の次に注目されるポイントがその人の能力です。
能力といっても様々なものがあると思いますが、あなた自身が一番アピールしたいあなたの能力を徹底的に掘り下げて説明するようにしましょう。
また、的外れな能力をアピールしても意味がありません。その企業のどういった事業、仕事のどういった場面で役立つ能力なのかを考えながら、アピールするべき能力を選ぶ必要があります。
また、「研究内容を教えてください」などの学業に関する質問の意図は非常に簡潔で、その企業が携わっている事業に関係しているもののほうが有利です。
学生時代に勉強した分野と全く関係ない事業を展開している企業にエントリーする際には、学業の内容だけでなく、その勉強をすることによってどんな考え方や経験が身に付いたか、どういった場面で役立つかを述べるようにしましょう。
3.経験に関する質問
具体的な設問の例:
「これまでの経験で最も困難だった経験はなんですか?」
「また、最も困難だった経験をどう乗り越え、その経験から学んだことはなんですか?」
その人がどのような経験をしてきたのかを読み取ることで、その人がどういった価値観を持っている人なのかが分かります。
つまり、採用担当者が実際に知りたいことは、経験自体ではなくあなたの価値観です。
何を、いつ、だれと、どのように、経験したか、そこから何を得たのかを明確にしましょう。
ただ事実を並べるだけではだめです。
なので、その経験が成功経験でも失敗経験でもかまいません。
その経験を通してあなたはどのような人間に成長したのかを具体的に説明しましょう。
また、上記の例にあるような「学生時代に力を入れたこと」や「これまでの経験で最も困難だった経験」を説明してください、というような設問だけがあり、「その経験が学んだことはなんですか?」の要素がない設問になっている場合があります。
その場合でも、しっかりとその経験を通して得た学びや成長の要素を記載するよう注意しましょう。
4.人柄に関する質問
具体的な設問の例:
「周りの人から、良くどんな人間だと言われますか?」
近年、人柄を重視する企業が増えているのはご存知でしょうか?
リクナビが発表する”就職白書2016”では、採用選考において重視する項目で最も回答が多かった項目は”人柄”となっています。
全体の93%もの企業(大、中、小企業ともに90%越え)が人柄を重要視すると回答しています。
人柄というのは具体的に何かというと、その人が一緒に働きたい人物であるかどうかということです。
したがい、採用担当者が一緒に働きたくなるような人柄であるとアピールする必要があります。
あなたの人柄が一緒に仕事をする上でどのような役割、働きをするのかを回答するようにしましょう。
単に私はこういう人間です、という回答だけでは不十分で、仕事と結びつけて考える必要があります。
魅力のある、担当者の目に留まりやすいエントリーシート(ES)を作成しよう
エントリーシートの設問の種類は全部で4つあります。
それらの種類に対応するあなた自身の回答は見えてきましたか?
採用担当者が何を考え選考しているのかを良くイメージし、魅力のある、担当者の目に留まりやすいエントリーシートの作成をしましょう。
また、早めのエントリーシート作成を心がけ、面接対策に力を入れる時間に余裕を持ちましょう。
就職活動はまだまだ先は長いですが、最高の終わりを迎えられるよう準備していきましょうね。